ちゃわん

偽りの隣人 ある諜報員の告白のちゃわんのレビュー・感想・評価

3.7

第5共和国時代の韓国を舞台に金大中をモデルにした民主派政治家を盗聴することになった、KCIAの諜報員が主人公、監督は「これはフィクション」と言ってるそうだけど、いろいろ歴史的な事実を織り交ぜて、当時の政権の強権さをかなり批判的に描いてました。
実際に全斗煥政権は、野党政治家の自宅や党本部の盗聴、金大中を日本での拉致したり、交通事故に見せかけた暗殺(未遂に終わる)などの工作や、流行歌への規制(日本のドラマや音楽に対しても)をやっていたそうなので、かなり事実ベースに近い気がします。
途中、かなりエグいうんこネタとかも出てきたりするし、コメディっぽい作品かなーと思ったら、いつの間にかサスペンスになり、最後はほろりとさせられる、かなり展開の速い作品でした。
70年代後半から80年代後半までの韓国を扱う作品って、日常生活と政治が密接に結び付いている時代だから、映画のテーマにはしやすいですよね。

とはいえ、韓国のその辺の政治・歴史的な状況について別に知らなくても楽しめる、非常によくできた作品だと思いました。

政治家の娘役のイ・ユビ 30歳だそうだけど、普通に女子高生役でも違和感が無いくらい若く見えますね。