偽りの隣人 ある諜報員の告白の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「偽りの隣人 ある諜報員の告白」に投稿された感想・評価

社会派ヒューマンサスペンス…

フィルマークスではこれはコメディらしい🙄
確かに序盤はところどころ笑えたけど💦
でも、流石にコメディはアカンでしょ😨
と、思えるぐらい後半はシリアス。政治系でもあるし…

オ・ダルスが主演(チョン・ウとダブル主演)という時点で即鑑賞を決めた作品。
1985年、自宅軟禁された次期大統領候補と、その監視役に任命された諜報員の男に焦点を当てた社会派ヒューマンサスペンスドラマ。

一応、あくまでフィクションとのこと。

空港で帰国したばかりの次期大統領候補(オ・ダルス)がいきなり捕まるところから物語は始まる。
そして、そのまま自宅軟禁に。
理由は大統領選の出馬を阻止するため。

そして、その隣の家には住み込みでオ・ダルスを監視する男が3人。
その中のリーダーが主人公(チョン・ウ)という設定。

監視といっても直接対峙するのではなく、仕掛けた盗聴器の音声をひたすら拾っていく仕事。
そのまま盗聴さえしてればいいのだけど、それでは物語が進まないのでやっぱり出会ってしまう2人。

そこからが今作の見どころだった。

主演の2人以外のキャストでいうと、1番印象に残るのはチョン・ウの上司役のキム・ヒウォン。
正義なのか悪なのか微妙な感じが絶妙で良かった。

そして、もう1人は家政婦のおばちゃん。
前に名前を調べたけど、また忘れた😅
この家政婦が適度に場を和ませる役割を果たしていたと思う。

物語的には序盤はところどころでふざけていたので気が緩みがちになってしまう。
でも、そこからの後半のシリアスさは全く笑えないので、緩急のつけ方という点ではなかなかの作品だった。

ただ、自分はオ・ダルスが好きなので全然構わなかったけど、客観的に見て大統領候補役が適役だったかどうかはわからない🙄
oln

olnの感想・評価

3.3
民主主義と共産主義
お隣さんに聞き耳を立てる

ガサガサ
知らないことは不安になる
グルグル
わからないことを不穏に思う

わかり合えれば当たり前のことがわかる
言葉で表現するのは難しいけれど
誰かの言葉でこの世界を変えないと

投げ捨てた腕時計
進む秒針
そろそろ食事の時間

いろいろあったけれど
すべて水に流そうよ





感想です。

”『7番房の奇跡』の監督最新作”と銘打たれて観ないわけにはいきませんから、それなりに期待して鑑賞していたんです。
房長を演じていたオ・ダルスは、ついに総裁にまで上り詰めました。相変わらずトップに立つ男のようです。オ・ダルスは良かったんですけどね。。この監督の悪い癖が引っかかりすぎました。

『7番房の奇跡』のときも、ちょっとクドイよねとは思っていたんです。でも、親子もので、「お前ら泣かす」と宣言しているに等しい内容でしたし、やればやるほど自体は悪化していく「もうやめてぇー」な内容だったのも、クドさを中和する要因だったのかもしれません。
本作では、このクドさを使って事態を好転させていくせいで、「くっそご都合やんけ」という感情が込み上げてきます。あいつ引き籠ってただけじゃんね。
泣いている方もいらっしゃいましたが、大変申し訳ないことに「はぁ?」という感情で心が埋め尽くされていました。

トイレットペーパーと新聞紙の対比とか、「共産主義者はクソまで真っ赤だ」とか、魚の鍋の暗喩とか、気が利いているところもあったし、中盤までのふふッと笑えるやり取りも良かったんですが、終盤の失速が気になる作品でした。
nonchan

nonchanの感想・評価

3.6
1985年、軍事政権下の韓国で民主化を求め自宅軟禁された政治家と彼を監視する諜報員の
正義を描いた社会派ヒューマンサスペンス。
元韓国大統領の金大中(キムデジュン)が1985年に軟禁された史実に着想を得て作られた映画だけど、劇中の名前が違うように、これはあくまでもフィクション。
民主化を求め自宅軟禁されたイ・ウィシク(オ・ダルス)と監視するKCIAの諜報員ユ・デグォン(チョン・ウ)たちとの関わりは、緊張だけでなく笑える場面も多々あって。😅
オ・ダルスssiにしては真面目な表情ばかりで物足りない感じがしていたので、少し力が抜けた。
しかしモデルとなった金大中の身に降りかかった出来事をある程度トレースしているので、軍事政権下の韓国で民主化活動家が如何に迫害されていたかが分かる。

鑑賞後に金大中をググると、映画の舞台となった1985年以前も、民主化運動家としてかなり過酷な人生で、度重なるKCIA(朴正煕時代の諜報機関)からの暗殺工作や軟禁をされていた。
1980年の光州事件も、朴正煕大統領暗殺後、全斗煥が粛清クーデターを起こし、野党指導者の金大中や金泳三らを逮捕軟禁したことに抗議した学生や市民の暴動。
映画は1985年に亡命先のアメリカから帰国し軟禁状態に置かれてからの物語だけど、実際の金大中氏はその後大統領選に挑戦しては敗北を繰り返し、大韓民国第15代大統領に就任したのは1998年。😓
この辺りの経緯はファン・ジョンミンssi、イ・ソンミンssi、チュ・ジフンssi出演映画「工作 黒金星と呼ばれた男」を観たので何となくわかる😅
他にも彼の波瀾万丈の人生は様々な映画で描かれているし。
大統領就任後、散々苦しめられた国家安全企画部(全斗煥時代の諜報機関)を廃止し、国家情報院になるのよね。
過去に観た映画で韓国の現代史がわかるな😅

第5共和国時代の韓国を舞台に金大中をモデルにした民主派政治家を盗聴することになった、KCIAの諜報員が主人公、監督は「これはフィクション」と言ってるそうだけど、いろいろ歴史的な事実を織り交ぜて、当時の政権の強権さをかなり批判的に描いてました。
実際に全斗煥政権は、野党政治家の自宅や党本部の盗聴、金大中を日本での拉致したり、交通事故に見せかけた暗殺(未遂に終わる)などの工作や、流行歌への規制(日本のドラマや音楽に対しても)をやっていたそうなので、かなり事実ベースに近い気がします。
途中、かなりエグいうんこネタとかも出てきたりするし、コメディっぽい作品かなーと思ったら、いつの間にかサスペンスになり、最後はほろりとさせられる、かなり展開の速い作品でした。
70年代後半から80年代後半までの韓国を扱う作品って、日常生活と政治が密接に結び付いている時代だから、映画のテーマにはしやすいですよね。

とはいえ、韓国のその辺の政治・歴史的な状況について別に知らなくても楽しめる、非常によくできた作品だと思いました。

政治家の娘役のイ・ユビ 30歳だそうだけど、普通に女子高生役でも違和感が無いくらい若く見えますね。
【おかえりオ・ダルス!】
「割烹 泣き処」満載の社会派ヒューマンドラマ。
どんだけ泣かせるんだよ😭
韓国作品の中でも泣ける作品トップ5には入れておきたい。

さすが番房の監督だけあって構図は、
前半コメディからの終盤シリアス展開。
ドアを利用したあのシーンは往年のドリフのコントを思い起こさせる😆

チョン・ウ、ダルスのW主演の2人がブラボー!
チョン・ウの泣きの芝居がヤバい。

邦題とポスターはミステリー系を想起させるけど、笑いアリ涙アリの重厚な作品。

「偽りの隣人」というより
「真の友人」の方が相応しい。
これは令和のチング物語です。
【偽りの宣伝】

1985年、軍事政権下の韓国。
民主化を求め自宅軟禁された政治家と監視する諜報員。
国家を揺るがせた男たちの””正義”を描く社会派ヒューマンサスペンス。
と、公式サイトに書かれているのを見ると、てっきり真面目な作品だと思うでしょ。
でも、これが、お笑いテンコ盛りなんです。
というよりも、コメディとシリアスの振れ幅が大き過ぎで、めまいがする程です。
諜報員の2人のお兄さんとお手伝いさんが行き違うコントなんて、バカらしいけど、面白いです。

悪の軍事政権側のやり口も、笑っちゃうほど幼稚でえげつないんです。
政治家の好きな歌が「クルクル」で、グルグル回ることを表現している部分を問題視して、そのたぐいの曲を禁止曲にしちゃいます。
関西タレント円広志の「夢想花」なんて、一発で禁止だよね。

出演者も皆さん、一癖も二癖もある俳優ばかり。
特に民主派政治家を演じるオ・ダルスが、優しいカリスマ性を見事に表現して素晴らしい。
すっかり見直しました。
この人、偽りの凡人でした。
最初に強調される「この映画はフィクションです」と言う意味が、どんどん気持ちを複雑にさせる映画でした。
しかも思いっきりコメディで始まって、サスペンスになりラストはしっかり泣かされる。
ベタすぎるコメディとよくある展開なのに、こんなに心に響くなんて
やっぱり韓国映画は凄いなーって思います。
そしてやっぱり日本はこうして歴史と向き合った作品は作れないなと。

フィクションにみせかけてちゃんとあの時代の韓国を描いている事は、少なからずとも韓国映画を色々観てきた私にもわかります。
いつも思うけど、民主化を求めて声をあげる学生の姿には胸を打たれます。
そしてその声を拷問までして弾圧し、権力と隠蔽によって国民を制圧しようとする権力者に怒りを覚えるし、日本人はここまで国と社会と向き合っているだろうかと毎回考えさせられてしまいます。

フィクションでも、ウィシクのような政治家が現れてくれたなら…と心から望んでしまうし、私もデグォンのようになれたらいいなと思うのです。

そしてふと気付いたんですが、この内容
今の日本じゃね?
ちょうど選挙のタイミングで観れたのはとても良かったです。
だからかな、色んな感情が込み上げてきて
よけい泣けて仕方なかったです。
みんなで選挙に行こう!
選挙に興味ない人ほど映画観たほがいいよ!!
一個人でも、行動して声をあげる事は時に未来へ繋がるかもしれないって知れるから。


チョン・ウの出演映画は数本しか観てないけれど、やっぱり今回も良い作品で良い演技でした!
これからも出演映画観ます!!




コメディ要素が逆にストーリーを引き締めるという技は凄かった。
金大中事件をここまで脚色したのも脱帽。
そして久しぶりに希望を持てる終わりかたの映画を観た。
たまにはこんなラストもいい。
フィクションだし!
キム・ヒウォンの顔がどこからどう見ても生まれついての悪党のクズにしか見えず、いつもの三枚目役とはかけ離れていてすごかった
猫

猫の感想・評価

3.7
オ・ダルス氏のシリアスな演技に釘付け。
こんなダーさんはたぶん初見😅

なかなか面白かったです。
最初に“この映画はフィクションです”と出る。そう、フィクションだ、と何度も意識しないといけない。
民主化前の韓国。
拷問や監視等のシーンの不快感。でもこの映画は それに対してシリアスに迫っているだけではない。諜報員のドジぶりをコミカルに描き、緊張の中に笑いを。さらにその中に家族の繋がりや組織の不可思議を描いている。
フィクションと言わなければ史実として思い込みそうになるリアル感は
既に他の韓国映画で何度も描かれているから。だから違う角度からアプローチした娯楽映画だと言える。

民主化を目指した人々を描く韓国映画を観るたび韓国(映画)の懐の深さを感じる。
つくづく日本はぬるま湯に使ってるな、と感じちゃう。もっと政治に関心を持つ人が増えてほしい。
でも私が知らないだけで、日本も安保闘争の時代は頑張ったのかな?
韓国現代史をテーマとした作品なのでコレは!と思い鑑賞。
軍事独裁政権下の1985年、自宅に軟禁された野党の大統領候補を盗聴するKCIAの男が、彼の政治に対する崇高な信念などを知るうちに政府、KCIAに不信を抱いていく…
冒頭で「この物語はフィクションです」と出るけど、きっと今作を観た100%の人が、誰をモデルにしたのか、わかってしまうだろう。それに、確かに史実とは異なる。
そんなモデルとなった人がいる作品だけど、あくまでもフィクション。しかもコメディ作品。それでも韓国作品らしく容赦ないシリアスな展開に惨劇もあるし、最後はしっかりと泣かせてくれる。でも劇伴があまりにもわかりやす過ぎて、逆にそれがちょっとダサいなぁと思ってしまった。
“国”に対する忠誠心とは何か?それを問う作品。この作品の主な登場人物達は、全員間違いなく“国”に対して忠誠を誓っていた。作中では太極旗を象徴的に使用していたけど、その“国”の実態とは?ある人物にとっては、それは大統領であったし、もう一方の人物にとっては国民であった、ということなのだろう。
それにしても、劇中では韓国帰国時の空港でだったが、モデルとなった人物は、それ以前に日本国内で白昼堂々と拉致され、殺されかけている。軍事独裁政権の大いなる闇というか、やってる事の無茶苦茶さ。
韓国俳優陣のわかりやすいクセの強さを堪能できる作品。わかりやすい悪い顔をしたヒールに、それに阿る部下。彼らに対するコチラの苛立ちを存分に盛り上げてくる。そして“殺人拳”でも繰り出しそうな顔つき&髪型の主人公の部下。みんなクセがスゴイ。主人公のチョン・ウさん、「レッドファミリー」を観た時にはそれほど思わなかったけど、今日はずっと大泉洋に見えてしょうがなかった。そしてムダにイイ身体をしている。娘役のイ・ユビさんの髪型がとても80年代していて、カワイイ。
最後に…今作、結構尾籠なネタ、描写が多いので食前、食事中、食後の鑑賞は要注意です。

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