偽りの隣人 ある諜報員の告白の作品情報・感想・評価 - 9ページ目

「偽りの隣人 ある諜報員の告白」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

軍事政権下の韓国で民主化を求めて軟禁された政治家と彼を隣家で監視する諜報員の正義を描く社会派サスペンスドラマ。

諜報員は民主化を掲げる隣人をいわゆる敵と捉え上司や国の為に監視活動をはじめていくわけですが、政治家の人柄の大きさや温かさに触れ、軽いご近所付き合いの親しさは徐々に信頼関係へと発展していく。育まれていく二人の友情はギスギスした時代背景の波に飲まれず、観ていてとても心地がいい。

"社会派"と名がつくだけあって予告編を見る限りでは硬派なサスペンスをイメージした方も多いのではないだろうか。しかし、その予想とは裏腹に意外にもコメディ色の強い本作。

監視国家、盗聴、捏造、といった人権侵害の悪質な暗い部分をコミカルな脚本でカバーしている構成には驚き、かと思えば、軍事政権と民主化、更には学生運動といった一気に張りつめた空気の押し寄せるシリアスな展開からも目が離せない。この緩急をつけた脚本構成の面白さは韓国映画のレベルの高さと言えるのではないでしょうか。
みや

みやの感想・評価

3.8
おぉぉぉぉぉぉぉ、オ•ダルス!

騒動前の作品がようやく公開。
でも、しばらくはスクリーンでお目にかかれなそう。

独裁政権から民主主義に変えるため帰国した野党議員が空港で捕まり自宅軟禁される。諜報部員の主人公は、この議員が共産主義者である証拠を掴むため隣の家に住み盗聴する話。
フィクションと冒頭で断っているものの、モデルにした大統領はいる。それにしても韓国の大統領は近年まで色々ありすぎ。

シリアスな話にコミカルをプラスして、終盤ドーン、そしてハートフルに終わる韓国得意な流れ。当然のように目的のためには手段を選ばない政治家や警察には怒りがわく。
もうさ、韓国で車が突っ込んできて死ぬ時は、事故じゃなくて他殺って法律作ったらいいよ。

大統領候補のオ•ダルスが渋い。
父として、友として、国の代表として、どの言葉にもグッときてしまう。
諜報部員の部下キム•ビョンチョルは、他の作品でもコミカル担当な印象なんだけど好き。

民主主義を勝ち取る作品は涙なしでは見れぬ。
IPPO

IPPOの感想・評価

4.0
韓国大ヒット映画『7番房の奇跡』以来、監督が放つ新作なのだけど、ジャンルを一言では言い表せない幾重にも楽しみが詰まった一作でした。

舞台は1985年、民主化前のソウル。
共産主義者として国に目を付けられながらも戦い続けた政治家をオ・ダルス、国の手先として盗聴班のリーダーを命じられた男をチョン・ウが演じる。
身分を隠しオダルスの隣人となるチョンウだが、やがて2人の間に交友が生まれていく。

シリアスなポリティカルヒューマンと、コミカルなギャグ要素がマイルドに融合する妙。『偽りの隣人』って邦題は固すぎるかな。未来の友人、っていう印象を受けました。

人々の信念、イデオロギーが揺らいでいた80年代の韓国モノはやっぱり映画としては良い題材。

チョンウ史上、一番良い演技。泣けた。

花を添えたオダルスの娘役イ・ユビがなんと30歳と知りびっくり!
gucci

gucciの感想・評価

3.5
韓国を民主化に導いたノ・テウ大統領を題材に描いた物語。初っ端、この物語はフィクションです、と出る。そのノ・テウ大統領モデル役に2年間干されていたオ・ダルス。最近見ないと思ってたら韓国系の芸能ニュースサイトにセクハラで告発されたとか、、、劇中に展開される内容と同じで、事実かどうか怪しい部分もあるので、本作、復帰作としては良いのかも、、。
内容は、1985年、韓国民主化夜明け前、大統領に立候補にするため久々に帰国した、イ・ウィシクが連れ去られ自宅に軟禁、その隣の家で盗聴チームが日がな一日盗聴するという意外にもコメディタッチ。シリアスな内容なのにコメディという韓国映画でお馴染みな盛り沢山仕様。主演のチョン・ウも中々良かったし、なだぎ武似の俳優もイイ味だしてた。
さんま

さんまの感想・評価

3.2
大好き韓国民主化運動系映画なんですが、タクシー運転手、1987、工作があまりにも偉大すぎてやや廉価版感が否めない。なんでだろう?主役のポジションがイマイチ危機感がないんですよね。
全部録音した証拠も持ち出し放題だし。
割とガバガバかも。
ただ、後半の展開は良かったです。ちょっと工作ぽい。
moon

moonの感想・評価

4.0
·21/09/20︰kino cinema 横浜みなとみらい【初鑑賞】
「KCIA 南山の部長たち」や「工作 黒金星と呼ばれた男」を見た時のような衝撃を覚えました…

韓国という国の歴史は雄弁だ。
そして、その延長線上に、今の日韓関係があるということ…それを知らなかった自分。

金大中と朴正煕の関係を予習していくと…結末も分かってしまうかもしれませんが、かなり胸に刺さります…。
ぽ

ぽの感想・評価

1.5
邦題やトレーラーがシリアス路線なのに、映画は喜劇という違和感。劇中で人が死ねばサスペンスになるわけではないよ。

この予告詐欺はダメだよ。

接点が韓国版のフライヤーやトレーラーの雰囲気だったらもっと寄り添えた気がするから、ほんと残念。

サスペンスとしてみてるから、コミカルな部分も主人公デグォンの無能っぷりが酷すぎて笑えず、話の進行にもコメディ要素としてもヒューマンドラマの要素としても、とにかく邪魔にみえるし、主人公の失策で払わされる代償が大きすぎて、引いてしまう。

自宅軟禁させられている政治家イウィスクも信念を持った政治家という人間性はあるのに、主人公に何故か全てを賭けてひどい目に遭う残念なひとに見えちゃうし、感情移入も難しく、二人で勝手にやってればーと置いてかれる心境になった。

とにかく観賞中はつまらなく思えたし、がっかりしたけど、俳優さんの演技はみな素晴らしかった。
特にキムヒウォンさんは性格がねじれまくってる役と相性抜群だなあ。
なんとなく北から来た人への盗聴モノかと思ってました。オ・ダルスもいるのでコメディも期待しつつ。

結果、重厚なポリティカルサスペンスだったという、いい意味で期待を裏切られました。時代も現代ではなく1985年。オ・ダルスがカッコいいというか、強く尊敬できる存在。モデルの方がいいのか。娘も素晴らしい。

尺も長い大作です。コメディ、ドラマ、板挟みの中取った行動。エンタメ要素も高く満足でした。

80
sasha2022

sasha2022の感想・評価

3.7
ズブズブの政治劇テーマの中にこれだけポップなコメディ要素と爽やかな感動を盛り込めるのさすが!大統領選控えた性格がとんでもなくゲスいおじさんが対抗勢力の相手に共産党工作員の嫌疑をかけて陥れようとする話。
テーマからしてドロドロの血みどろ政治劇想像してたけど小難しい話も少なめで意外とポップで感動的で見やすかったです!✨主演のチョン・ウさんお初だったんですが、韓国俳優の中でダントツにタイプだったので2倍で楽しめました🤭鼠を踏み潰す習性を持つ家政婦とのドタバタ茶番が面白かった!最後の「大韓民国っ。。」っていう吐息混じりのつぶやきが妙に皮肉的で笑う😅最後「クルクル」が解放されてよかった😆

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