じぇいらふ

愛について語るときにイケダの語ることのじぇいらふのレビュー・感想・評価

4.8
聖なる映画を観た。性なる映画でもあるけど笑☺️

イケダさんは、とってもキュートだ。イケメンだし、オシャレだし、歩く姿もヒョコヒョコ可愛らしい。それはいわゆるコビト病という障がい者だからだけど、それを可愛いと言ってはダメなのかしら?と。
同時に、イケダさんは大多数の男がそうであるようにスケベ野郎で、ハメ撮りが趣味なしょうもないヤツだ🤣撮影者で友人の真野さんが、友人らしく容赦なくツッこむ会話もいい。観てる僕らもほっこりする。
ガンに冒された姿はやっぱり痛々しいけど、イケダさんの軽い調子が全然変わんないからやっぱりほっこり😂

企画の理想のデートはフィクションなんだけど、相手役の毛利悟巳さんがリアルで素敵で、観ててこちらもフィクションを忘れちゃう😆イケダさんも多分忘れちゃったんだな。でもそれでああなったんならイケダさんは誠実なヤツだよね。

イケダさんは膨大な自分の記録を真野さんに託し、真野さんはそれをそのまた友人の『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』(これも素晴らしい✨)の佐々木誠監督に編集をお願いしてこの作品が出来たとのこと。これも運命だよね。たまたま似たテーマを扱う監督に出会って、たった1回しかイケダさん本人に会ってないのにこんな素敵な作品に仕上げたんだから。膨大な記録から、イケダさんの魅力を、丹念に拾い上げて劇的に構成してみせた。やっぱり凄いな😆✨

映画史上最もキュンと来る男女のハグシーンを観た。それは一瞬のことらしいのだが、永遠にも感じる。それは佐々木監督のマジックでもあるけど、こんな素敵なマジックで終われるならイケダさんも本望だろう。

監督、主演、イケダさん。処女作で遺作。誰かの著作としての作品ではなく、記録を残したいと言う生前の思いを、友人達の実現したいという思いだけで出来た作品。それを全国の観客が観るという不思議。
やっぱり聖なる映画でした✨