このレビューはネタバレを含みます
『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリディ』に続き…
ジャーナリストのリンダ・リプナック・キュールが1960年代から10年間、ビリー・ホリディの伝記の執筆のために周辺の人々にインタビューした
伝記を書き上げる前に亡くなり、遺されたテープや映像等を基にしたノンフィクション
『ザ・ユナイテッド・ステイツ…』のシーンを思い出しながら観た
なぜ『ザ・ユナイテッド・ステイツ…』が1947年から描かれているのかわかった
ビリー・ホリディに詳しければどちらの順番でも良いかもしれないが、実話ベースのフィクション→ノンフィクション(本作)の順が自分には良かった
『奇妙な果実』のバックにリンチ殺人の写真が何枚も出てきた…アメリカの陰の部分を改めて認識
性別によってビリー評が違うのが印象的
男性は所謂『好き者』のように言う人が目立っていたが(もちろんそうじゃない人もいた)、
ある女性の「彼女は自分を罰していた」とのインタビューが印象的だった
幼い時のレイプの心の傷などが、人生に陰を落としていたのでは…?と自分も思った
『ザ・ユナイテッド・ステイツ…』でアーティスティックスイミングのように髪をべったり固めたヘアスタイルが印象に残っていたが、実際にそういう髪型をしていたとか、愛犬がそっくりだとか、忠実に再現しているのを知った
リンダさんがフェイスパックをしたまま飛び降り自殺するとは自分も思えず、リンダさんの妹の「突き落とされた説」に一票