Hideaki

マ・レイニーのブラックボトムのHideakiのレビュー・感想・評価

3.8
1920年代、シカゴのレコーディングスタジオ。白人への向き合い方は異なりながらも、抗うことのできない社会的な差別に対する怒りと悲しみは共通している。そのことが、ブルースの母とまで言われたマ・レイニーと野心的なトランペッターであるレヴィーとの確執の中で炙り出されていく。

原作はピューリッツァー賞受賞劇作家で黒人のシェイクスピアとも称されるオーガスト・ウィルソンによる同名の作品。ヴィオラ・デイヴィスも素晴らしいけど、かつてブロードウェイでの上演ではウッピー・ゴールドバーグがマ・レィニーをやったことも。多くが閉じられた空間で物語が進むため、特にコスチュームとメイクアップが作品に与える影響が非常に大きく、見応えがある。
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