マ・レイニーのブラックボトムのレクのレビュー・感想・評価

白人に搾取される黒人と黒人同士の分断を会話と音楽を通して描く、黒人社会の縮図。

ブルースの母と称される高圧的で傲慢なマ・レイニーと、表面上は取り繕いながら父に帰依する悲しみや怒りを抱えたレヴィー。
白人への態度は違っても内に秘めた黒人の想いやプライドを持っているのは同じ。

地に足をつける靴、開かない扉、録音されないマイク、録音スタジオを舞台にワンシチュエーションを活かした装置が機能してるが、如何せん地味で退屈。
演技は圧巻。