Sota

マ・レイニーのブラックボトムのSotaのレビュー・感想・評価

3.7
舞台は1927年、白人の街シカゴにて、ブルースの母と呼ばれた黒人歌手マ・レイニーとそのバンドメンバー達のスタジオでのレコーディングの過程を描いた作品。

ブルースを熱く歌っている最中や親戚を思いやる優しい姿は対照的に、一旦休憩に入るとレコード会社の社員等の白人には絶対屈しない姿勢は当時の黒人の立場と白人の優位な社会があり、また今のBLMにも繋がる時代背景があると強く感じました。

そんな世の中で夢と野望を持った若きトランペッターのレヴィーの白人に対しての怒りと壮絶な過去を語る場面はとても印象的で、チャドウィック・ボーズマンが病と闘いながら演じたきったのは圧巻で素晴らしいの一言しかない。

そして、マ・レイニー、レヴィ、そして、バンドメンバーが白人至上主義の中で、今回のレコーディングという一つの場面だけで、それぞれ異なる形で、音楽を追い求めているのかなと個人的には感じました。
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