貝

マ・レイニーのブラックボトムの貝のレビュー・感想・評価

3.5
今ブラック・ミュージックと差別の歴史についての本をちょうど読んでいるところで、この作品も黒人の精神に刻まれたブルースと差別について描かれたもので、かなり理解が深まった。

マ・レイニー(ヴィオラ・デイヴィス)の傲慢さのワケやレヴィ(チャドウィック・ボーズマン)の媚びるようで人をナメたような振舞いや話し方がどこから生まれたものなのか。膨大な情報量の会話の中だけでなく、ひとりひとりの性格をとってもすべてがその差別の中で生まれた生きていく術だった。彼らを成り立たせているものすべてがブラック・ライブス・マターの産物。

アカデミー賞を取ったスタイリング賞、衣装デザイン賞まじで素晴らしくゴージャスで労働者っぽくてリアルなヨレやテカリ感で最高だった。
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