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マ・レイニーのブラックボトムのぱのレビュー・感想・評価

2.0
1903年にW.C.ハンディがタトワイラーの駅でブルースを目撃した、マレイニーが17歳の時だ。
映画の舞台は1927年のシカゴ。
代表作となったブラックボトムのレコーディングに臨むもマレイニーは白人マネージャーやレコーディングプロデューサーと衝突しスタジオ内は険悪なムードに。
一番若いトランペット奏者のレヴィーは野心家でボスの女を寝取ったり他のメンバーを小馬鹿にしたりやりたい放題、他者への敬意がなく利己的だ。そしてある事件を犯す。
日本人の感覚だとマレイニーはかなり傲慢に見えるが、あそこまでしないと搾取され続けてしまうのだ。アメリカで黒人やアジア人として生きるにはライオンにならなくてはならない。ましてや1927年のこと。
舞台作品をそのままの雰囲気で映画化しているため長回しが多く退屈に感じる人もいると思う。
ブラックボトムとは1920年代後半に流行ったお尻ふりふりダンスのこと。
どれだけ頑張ってお金を稼いでも地位を築いても、人間としての尊厳はない、日本に日本人として産まれた俺には本当の意味で理解する事は出来ない。
ぱ