ベべべっち

ホムンクルスのベべべっちのレビュー・感想・評価

ホムンクルス(2021年製作の映画)
4.2
成田凌の見た目のインパクト…

一言だけで感想を言うなら「とにかくスゲーもんを観た」と答えるかも。
上映後は右目を隠して左目だけで見ながら帰ろうと一瞬本気で迷った。

詳しい事情は知らないけど今作は鑑賞料金が一律1900円で映画館の割引がきかない作品。でも、ネットのムビチケでは何故か1500円で買えたので予めそれを購入できてよかった。
一律1900円となると、映画館のスタッフさんがとにかく大変そう。
窓口でチケットを購入しに来る客に毎回そのことを説明していて、絶対文句言う客とかいそうだなぁ…とか上映前のロビーで思っていた🙄

肝心の作品の方は、キャストが綾野剛、成田凌、岸井ゆきの…など豪華なメンツがちゃんと力を発揮していて、なかなか面白い。
独創的な世界観も見事にマッチしていて良かった。

ドリルで額に穴を開けられた男の1週間が描かれる。
ぶっ飛んだ見た目の成田凌に唆されて、頭に穴を開けられるホームレスを満喫中の綾野剛。
制御されていた脳の力が解放され、第六感が芽生えた綾野剛が左目だけで世界を見た時、そこには異様な光景が広がっていたという序盤。

正直、どんな映画だったのか説明しろと言われても難しい。
とにかく世界観のクセが半端ない。

綾野剛が左目を通して見ている世界は、人間の深層心理が具現化、視覚化されているという設定。
それは人それぞれ異なっていて、何かよくわからない妖怪のようなものやロボット、水だったりする。
とりあえず、その人の心の奥底に眠る真の姿や過去のトラウマに関連するものが見えるっぽい。

毎日のように見た目が変わる成田凌に7日間だけという条件で、実験台になる綾野剛。
その間に出会う、内野聖陽や石井杏奈、岸井ゆきのちゃんたちとのエピソードを挟みながら物語が進んでいく。

普段の映画鑑賞の時よりも、より一層に別世界にいるような感覚になれたので、その点では満足。

”俺は、何を見ているんだ?”

それはこっちのセリフ😂