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ホムンクルスのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ホムンクルス(2021年製作の映画)
2.9
『あなたがホムンクルスを見ている時、ホムンクルスもあなたを見ているんですよ』

漫画原作の映像化。
ちなみに原作は全15巻あり、これを2時間弱にするのはハードル高かったなーという印象です。
原作は昔読んでいて、うっすらと記憶にありますが細かいことは忘れてるので、比較しないで映画単体でつらつらと。

ホームレスの名越(綾野剛)は記憶をなくし、新宿のど真ん中の公園と高級ホテルの間で車中生活を送っていたが、医学生・伊藤(成田凌)が接触してきて彼に『頭蓋骨に穴を空けるトレパネーション手術』の治験をやらないかと持ちかける。記憶を無くし感情も麻痺していた名越は言われるまま手術を受けるが、その日から左目には異様な姿の人間が見えるようになっていた……という導入部。

ホムンクルスというのは、単純にいうとトラウマの具現化で、当人の心の底の心理的な負荷が異形化して名越に視えるというやつです。

ホームレスでお風呂入ってなさそうな臭いの演出が冒頭〜序盤にあるんですが、以後、名越が臭いというのがきれーさっぱり出てこなくなる。手術前にシャワー浴びたのかも知れませんし、そこで一回身綺麗にした……とも考えられなくもないですが。

でもですね、その後、レグカ癖のあるJKとのやり取りで、彼女のホムンクルスを消すために、車中でレ○プに至るのですが、いや!おい!ち○こ!ち○こ!臭い!しかもキスまで!(歯磨きしているシーンはあったな)ひぃやああああああ!!!
いくら綾野剛でも気になる!そこは気になる!

あ、でもここのJKの砂ホムンクルスはちょっと頭おかしい感じが出ていて良いです。

謎の医大生・伊藤ですが、彼もまた心の中に歪さを抱えており、それを消してくれる存在を求めており。

うん、まあ、全15巻ですしね……、あれをどう取捨選択してひとつの映画にするってのは……脚本家に個人的に気になっている方々が揃っていたのと、清水崇監督だったんですが、うーん、ちょっと勿体ない感じでした。

綾野剛さんの引き締まった腹筋と背中、
成田凌さんのチャラい伊藤と、研修医姿の伊藤のギャップが良かったです。

……あれ、ところで、伊藤がJKと話してて顔面に蕁麻疹みたいなのバーッと出る理由は何だったんだろう?(金魚のアレじゃないよね?)