このレビューはネタバレを含みます
原作大昔に読んで、実写化したから観てみたけど…正直残念だった。
前半のヤクザの部分までは面白かったけど、JKの部分は何というか、端折りすぎて彼女の抱えた闇みたいな部分が薄かったし、ただただ名越がよく分からないままJK犯しただけみたいな展開になったのが「ホムンクルス」という作品の良さをぶち壊してた感じ。
あと最後のチヒロとの話も分かりにくいし、面白くなかったし…なんで2人が記憶喪失になったのかもよく分からんかった。結局、チヒロは記憶喪失のふりをしてただけなのかな？ここ分からんのは部分は俺の読解力の問題かもしれん。
てかそもそも原作読んだのが昔すぎて後半のエピソードあんまり覚えてなかった…ストーリーって同じでしたっけ？
なんというか、中盤からのB級邦画感というか、監督のオナニーを見せつけられた感じがすごかった。
特に最後のシーンの名越がチヒロをミラー越しに見て、フッて笑って車走らせるところ。ああいう手法邦画では多いけど、あれはあくまでそれまでの物語がはっきり分かってて、最後に観客に想像の膨らみを持たせるのが正しい演出というか、いいポイントなのに、それまでの話が抽象的でよくわからん感じの所にあの演出持ってきたら何の感動も意味もないって感じしますね。
良かった点はマジで綾野剛の演技が上手かったというところですね、みんなが想像してる名越まんまを演じてくれて、感動すら覚えました。
後これは私的な感覚なんだけど、自分が見た事ある成田凌出演の作品が「ホムンクルス」と「スマホ落としただけなのに」なんだけど、サイコ演技がどうも合ってないというか…。ナチュラルサイコっていうより、みんなが思うサイコを演じてる感じでどうも好きになれない…。普通の演技見たら感じ方変わるのかな？
