EDDIE

くれなずめのEDDIEのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
4.3
「コントやってみろよ!」
人生でクヨクヨすることを惜しむな。笑って泣いて笑って後悔してまた笑って前向きに過ごそうぜ。それが答えだ!
若手実力派バイプレイヤーたちが織りなす究極のハーモニー。ベテランらの業が更にギアを加速させる。

超笑ったー!
個人的には若葉竜也と前田敦子だなぁ。若葉竜也は『あの頃』や『街の上で』でも光っていたけど、どうしようもない奴だけど中身熱いみたいな役むっちゃいい!
あと勘違いしてる人多そうなのであえて書きますが読み方は“わかばりゅうや”さんです。
前田敦子もたまんなかったなぁ、あのシーン。回想の前田敦子×藤原季節。それ以上はネタバレになるので言いません。
とにかく前田敦子の絶妙な照れ演技を堪能されてください。

このキャストを揃えられたことが大勝利ですよね。
主役級でも活躍しながら、脇役としても光る成田凌や高良健吾がいて、そこに藤原季節と若葉竜也、浜野謙太という実力派が脇を固めます。
あと1人『アルプススタンドのはしの方』で熱血教師役として存在感を示した目次立樹も含めた6人が高校の頃からの腐れ縁として楽しませてくれます。

序盤こそ低俗でつまらないギャグに苦笑いでしたが、物語が進行するにつれてハッキリとした作品の核が見えてきて、そこからはどんどんエモーショナルな気分に。
エモーショナルに涙を誘われたと思いきや、次はまたもや天丼のような笑いを誘われ、また泣かされ、笑わされ…の繰り返し。
もう感情が忙しい!!

『バイプレイヤーズ』を撮った松居大悟監督の手腕たるや素晴らしいですね。
本作でもベテランのバイプレイヤーたちを絶妙なタイミングで織り混ぜ、物語がより美味しくなるようにスパイスを振りかけてくれます。
キャストに名を連ねている近藤芳正、岩松了、滝藤賢一、城田優らがどこで登場するか、是非ともお楽しみに。
いやぁ、滝藤賢一は反則ですよ。

本作で振り付けを担当しているパパイヤ鈴木も出演しています。

この『くれなずめ』を観ると、ウルフルズが聴きたくなりますね。特に「それが答えだ!」とか。

※2021年新作映画47本目
※Fan's Voice試写会にて
※渋谷ユーロスペースにて
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