あ

くれなずめのあのネタバレレビュー・内容・結末

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ある部分を除けば良かったが そのあるところが全っっ然好きじゃない(あれは好み分かれそうなのではやくみんなの感想を聞きたい)
でもほかは良かったのでこのスコアに

キャストが旬な人たち大集合で そりゃあ面白くなるよねという役者さんばかりで でもみんな個性が突出しすぎることないのが良かった(若葉竜也くん推し ほんと作品ごとに全然違うキャラになっていてすごい役者さん 素敵)
いちばん良かったのは藤原季節
あの個性的なメンバーをブレンドさせるような存在で みんなに可愛がられている感じも良かった 佐々木も観なきゃな〜
ちょっとだけ出てくる人たちもとても良くて おでん屋の滝藤さんとかめちゃくちゃ良い味

中盤の訃報を受けるシーンで劇場の空気がガラッと変わったのがわかって 映画館で観る良さはこういうところだよなぁと改めて劇場で映画を観る良さを味わった
それぞれの受け止め方があって どれもすごく辛かったし 高良健吾と若葉くんの全然今必要ではないおじさんたちの話をずっと聞かされる無駄さとやるせなさがすごかった
若葉くんすごいなぁ

『あの頃。』でもあったけど独特の男子グループのノリがあまり好きではなくて
これが続いたらキツイな...と思ったけどその馬鹿馬鹿しささえも亡くなった人との思い出を形成する要素になっている
どうしようもなく辛いのにふっと思い出す言葉がどうでもいいことだったりするのも良い(トラックの中で声が聞こえるのとか)

舞台を見にきた成田凌がその場を去っていくとき 後ろで残ったみんなが楽しそうにしている声が聞こえる
でも自分はその輪から離れて背を向けて去っていくしかない、というあの感じがものすごく切なくて既視感あって死ぬかと思った
連絡してねって言うわりに掛けてもそこにいる人たちで盛り上がって電話に出てくれないのも経験あるし 逆も然りで出なかったこともあるけど あの寂しさが描けるのすごい

大切な人を失ったら ああすれば良かった、綺麗な思い出ももうすこしあれば良かった、と思うことばかりで でもそれも含めてその人と過ごした時間を作ってきた要素だからどの瞬間も自分にとっては大事だったと気付かされる

成田凌にもう一度声をかけてやり直すシーンがめちゃくちゃ良かった
みんな涙ながらに声をかけるけど その人だけ時間が止まっている感じが辛い
最初は両手でブンブンと雑に手を振っていた若葉くんが2度目は片手でしっかり振っていたり 藤原季節は逆に片手だったのが 飛び跳ねながら両手で振るのに変わっていたり 振り方にも変化があって 役者さんやっぱりうまいなぁと思った
そこからのウルフルズの曲が良すぎて下品に見えず みんなが愛おしく見えてしまうダンスがずるいよ

亡くなったときのあの中盤がすごく良かっただけに
唐突に挟まれるCGもりもりの演出に一歩どころか百歩くらい引いて観てしまった
元が舞台なので あれたぶん舞台でやるとカオスになって面白いと思うけど 映像だと突然B級映画みたいになるよな...楽しいシーンも入れたかったのかもしれないけどこういう楽しさはまた違うぞ、という感じでわたしはあの辺りが全然好きじゃなかった
死んだはずの成田凌が存在しているというだけでファンタジーなのであそこまでやられると...ねぇ..本当に無理だった 心臓とか気持ち悪い
せっかく良かったところがあれで全部台無しになった感じ
あの演出が好きかどうかでこの作品の評価は大きく変わってくるんじゃないかな
(ちなみに松居監督は私たちのハァハァとアイスと雨音しか観てなくて ハァハァはめちゃくちゃすきで年間ベストに入れたけど アイス〜はnot for meでその年のワーストくらいだった ほかのもどんな感じなのか観てみたい)
アイス〜の長回しは酔いそうだったけど今回のは良かった

若葉くんは本当に最高だな... 何に出ても素敵だ
スカジャン着てるのめちゃくちゃ似合ってた...東洋のスカジャン脱いだら中にも東洋のロンT着てるの最高かよ
若葉くん好きすぎて変なフィルターかかってるかもしれないけど本当にうまいと思う
あ