このレビューはネタバレを含みます
「佐々木、イン、マイマイン」を彷彿とさせる男子映画。男子が集まるとだいたいバカになる。
友人の結婚式の余興のために集まった6人。それぞれの道に進んでいるが、6人は高校時代の先輩後輩の仲のいい関係。余興は、当時文化祭で赤ふん姿で踊ったウルフルズの「それが答えだ!」。
披露宴での余興は散ざんな結果だった。で、次の二次会まで3時間ある。その間の時間を6人でつぶしているだけのストーリー。ふざけて、ケンカして、またふざけながら、ある会話や小さな出来事をきっかけに彼らの過去を回想する構造。
楽しかった高校生のあのころ。
予告でもチラシでもわかっているように、吉尾(成田凌)は、本当は亡くなっている。でも、彼らは6人そろっている。
今回も前田敦子(ミキエ役)がいい味を出している。ミキエが吉尾に発したセリフが、一番グッときて泣けた。ミキエが一番強いだろうな。
映画の前田敦子はとてもいい。
笑えるシーンもいっぱいあった。屋台のおでんのシーンはなんだったんだ。しかも遠藤健一かよ。
ようは「早く成仏しろよ」というタイトルで、その曖昧さが、おかしくもあり、悲しくもあった。
最後に会った5年前の記憶をやり直すというぶっ飛んだ展開に、さすがに泣いた。時間は、一方向に流れているという約束事も壊している感じがした。
いろいろ書いたけど、変な映画だった(いい意味で)。