フィンランドの田舎にふらっと現れた中国人の親子。
何もない食堂でご厄介になることになり、そこで中華料理を振る舞うことで地元民と交流が始まる。。
ゆるーい空気感のなか、フィンランドと中国という、共通点が何も無さそうな異国同士の異文化交流が楽しい。
本作での異文化が混ざり合う接点は、美味しい料理。
「美味しい料理はみんなを幸せにする」と、チェンさんは何度も言うけど、その通り。
旨味を感じる人の舌は、万国共通だからね!
最初地元のご老人たちは、中華料理を「ホモしか食わねえ」って。
フィンランドで、しかも田舎とはいえその偏見はさすがにいつの時代!?って思ったけど、そんなもんなのかな。
フィンランド人が中華料理を口にする機会は、思っているよりかなり少ないのかも。
そもそもフィンランド料理って、Wikipediaによるとあまり美味しくないらしい。
薄味、塩以外の香辛料があまりない、というのが理由。
そう考えると、中華料理なんて革命的に旨いのかもな。
シルカとチェンの二人も、異文化同士ではあるが、次第にお互いに惹かれ合う。
こちらは、愛に国境なしってところだね。
ゆるくて悪人が誰もいなくて、みんなにこにこしたシーンが多くて、鑑賞後はふわっとした幸せな気持ちに。
この手のジャンル、結構好きです。
日本人的には、食堂で大きな音を出してゲームをする子供と、それを注意しないチェンさんに違和感を覚えてしまった笑