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モンテッソーリ 子どもの家のsidekickのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

●吹替版
●あらすじ
マリア・モンテッソーリが編み出した教育メソッド、そのフランス最古の学校に通う子どもたち。
自由に“お仕事”する彼らの成長を追った、珠玉のドキュメンタリー!

ここでは子どもの自主性を尊重する先生の指導のもと、子どもたちがユニークな教具を思い思いに選んで自由に学ぶ。水差しの中身を測ったり、お料理やアイロンかけなどの作業をしたり、マットと格闘したり……これらが子どもたちの大好きな学校でのお仕事!自身の子育てに疑問を持った監督がその答えを“子どもの家”に求めて、教室に小型カメラを設置。静かに注意深く子どもたちを観察し、彼らの自然な表情やのびのびとした姿、成長の過程で訪れる魔法のような瞬間の数々を捉えることに成功している。

●これはたまたまかもしれないが、私が観た限りでは移民社会フランスの割に先生も含めてアフリカ系、アラブ系、アジア系の子どもは皆無だった。6歳まででその後の人生が決まるという根拠は曖昧だが、この時点で格差があるならば、どうすればいいのか?確かフランスの公立は幼稚園から大学まで無償のはずだが、この学校の学費はいくらなのか下世話なことが気になってしまった。
●私が驚いたのは室内では大声でわめいたり、駆け回ったりする子がひとりもいないこと。3歳くらいの子でも自分が使った教具は元の場所に片付けていたこと。文字に興味が湧いた子どもの瞬間を逃さず、観察に徹し、最小限の手助けをする先生。こんな学校に通えた子どもは幸せである。
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