モンゴル支配下のペルシャ帝国にて、恋人と引き裂かれた音楽家の姿を描いた話。
救いのない「バーフバリ」って感じ。
チンギスハンって歴史の教科書の最初の方に出てくるモンゴルの皇帝ってイメージしかなかったけど、これではただの野蛮な侵略者だ。
戦争中の事だし良いも悪いもないかもしれないけど、あまりにも傍若無人に描かれすぎていた。
戦争によって引き裂かれた男女というとありきたりかもしれないけど、当たり前だけど戦争が起こる度に大切な人と引き裂かれていった人たちがいたことを思い知らされた。
恋人を奪われて、目も奪われて、やっとの思いで再会できたと思ったら、また離されて、弱い立場の人が一方的に奪われてばかりで胸糞悪い。
様々な思いが詰まっているであろう弦楽器の悲しい音色と風に揺れる青いピアスがなんとも切なくて虚しい。