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仁義 2のminamiのレビュー・感想・評価

仁義 2(1994年製作の映画)
4.0
「仁義」シリーズ第一作目。竹内力様演じる武闘派ヤクザの神林《仁》と、榊原利彦扮する頭脳派ヤクザの八崎《義》郎。この《仁》《義》コンビが極道界をのし上がっていく超大作。ちなみに私の推しは砂川のおやっさんです。(聞いてない)

全52作+頂上編4作(1994~2014)と20年にわたる超ロングラン作品ですが、初回は1994年ということで、若い力様(30歳)と幼い山口さん(23歳)がひたすら眩しい…。今作のゲスト女優は武田久美子さん。力様と武田久美子さんのカップルが美しすぎて、私なんかもう生きててすみませんって感じになります。

仁は、妻を交通事故で亡くし、残された赤ん坊の礼一を一人で育てるヤクザ(フロント企業「神林通商」の社長)。そんな仁の前に現れた亡き妻そっくりの由起子。泣く礼一を、グラスの氷をカランコロン鳴らせてあやす由起子を見て、「礼一を育てられるのはお前しかない!」(なんでそうなるねん)と、由起子と同居生活を始めることに。

しかし、なんと由起子にはとんでもない事情があることが判明。その後なんやかんや(なんやかんや)あって、ひえーってなりつつも、最後はきっちりアクションを見せてくれて、仁&義の二人で悪役ゲストをスカッと葬り去るラスト。毎度おなじみの、この水戸黄門的展開が良いですよね。悪役ゲストも毎回魅力的です。(そして必ず死ぬ)

ちなみに、悪役ゲストだけじゃなく、「仁に惚れた女は死ぬ」という恐ろしいジンクスがまかり通っている世界なので、ヒロインが出てきたら「あ~この人死ぬのか~」ってだいたいわかります。(例外もあるけど)

初期は礼一ちゃんの登場シーンが多いので、ひたすら礼一ちゃんのことが心配になって話に集中できないのが難点w 赤ん坊の扱いも雑なので「ちゃんと両手でしっかり抱けや!」とかいちいち気になる。(そっちにハラハラする)

また、「仁義」は女に対して過度なファンタジーを抱いているので(しらんけど)、子供が好きで、赤ん坊の子育ても何なくこなせ、好きな男のためには命を捨てるのも惜しくない…という女しか登場しない独特の世界観に白けてしまわないよう、気持ちを強く保つ必要があります。ちなみに女は皆、仁に恋してしまうのですが、その点においては、力様が美しすぎるので説得力ありまくりで、全く異論ありません!

あと、初期はお色気シーンが多めですよね。恋人同士のベッドシーンは全然いいんですが、性犯罪(今作なら女子高生の一件)の描き方はしんどいです。昔のVシネなので、今の倫理観で評価するのはそぐわないのでしょうが、基本的に「仁義」(特に初期)における女子供の描かれ方は酷いので、そこらへんは薄目で見つつ、アクションを愉しみ、可愛らしい砂組メンバーを愛でたいところです。

◆仁義2登場人物
 仁&義コンビ
   VS
 ・黒川組Γ三代目組長アキラ(ぼん)
     | 元若頭;相同(出所したとこ)
     ∟青木
 ・新宿流会(関西系)会長;田所

 ※相同の動機;三代目組長アキラが組を破産させたのは仁&義コンビのせいだという恨みと,組壊滅後に砂組預かりになっているシマを自分が手に入れたいという野心。
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