日本のサスペンスにしては珍しくエグかったし、韓国映画ばりの演出で実際に痛みを感じるくらいの迫力だった。幸せな家族が襲われる場面は胸が苦しくなったけど、最後まで緊張感が張りつめて、ハラハラ・ドキドキ、面白かった。菅田将暉、中村獅童、小栗旬はもちろん良かったが、初演技のFukaseのサイコパスぶりもかなり良かった。劇画もよく書かれていたし、仕事場の小道具も凝っていたし、犯人の部屋もかなり不気味に演出されていたし、なんと言っても殺人現場が酷かったし、全般的にリアルだったと思う。小栗旬の結末には本当にびっくりしたが、こういうのも有りかな。ラストの死闘の現場に、何故刑事がいなかったのか疑問だった。あと、個人的にはFukaseがサイコパスになった経緯を掘下げて欲しかったかな？例えば、宗教の洗脳とか、酷い虐げられ方をしたとか？それにしても、松田洋治が全然イメージと違っていて驚いた。まるで別人だった。窓際で34の最終回を読んでいる
Fukaseの顔が、一瞬、メジャーリーガーの筒香嘉智に見えた。なんちゃって。
