光一

キャラクターの光一のレビュー・感想・評価

キャラクター(2021年製作の映画)
3.9
菅田将暉が不安な時はカメラが微妙にブレたり、Fukase逝っちゃってるモードの時は俯瞰で撮ったり、【演者の心境が構図に投影されている具合い】が最高の映画でした!

『帝一の國』を作った人が監督なんですけど、本当に菅田将暉の映り方を熟知していて常に美しかったです。

飽きない展開づくりも秀逸で「え、ここ数年で観た映画で最高傑作なんじゃ?」と思いながら鑑賞。しかし、邦画の悪いところがラスト一気に出て大ブレーキ。「リアリティーが大事だ」って冒頭であれだけ言ってたのに警察や高畑の動きが完全にブーメランでした。

それでも最後にまだまだ咀嚼し足りない不気味さを残したりとか、終始とにかく映画作るのが巧くて巧くて。渾身の映画を作ろうとしていたのがひしひしと伝わってきました。面白かった!

ストーリー点3
監督点4
役者点4
映像音楽点5
印象点3
エモーショナル点4
追加点0.1
総合点3.9
光一

光一