いや〜面白かった〜。
ぶっちゃけセカオワも深瀬も好きじゃないけど、すごくハマり役でしたね。よき。
漫画家を目指す主人公はリアリティのある悪役を描けずに鳴かず飛ばずだった。
そんな折、アシスタント先の漫画家に頼まれ幸せそうな一軒家をスケッチさせられる。
しかしその家では一家斬殺が行われており…
作家生命、知的好奇心、そして求めていたリアリティを目の当たりにし一線を超えていく漫画家と殺人鬼の不穏な共鳴ストーリー。
連ドラにしてもいけそうな内容をよくもまぁ2時間に収めたなっていう感動。それでいて説明不足は無い感じだからすごいと思う。
普通なら恐怖して後ずさるところを、
大成したくて、売れたくて、デビューしたくて。
藁をも掴みたい主人公が、自分の成功のために1番欲していたリアリティを見つけてしまう。
誰しも持ってる下心が恐怖に勝る瞬間、その些細な狂気にどんどん飲み込まれていく感じがいい。
時には自分や周りの人間を危険に晒しながら漫画を描いていく主人公も、殺人鬼も、核は何ら変わりないのだと思う。
そんな2人が非常に危険なバランスで持ちつ持たれつしながら最高の作品を2人で作り上げていく。
↓ちょいネタバレ注意
1番ラスト。
奥さんと子供を映すカメラアングルがかなり不穏な視点であることに加え、辺見が捕まった描写がない。
よって、辺見の手で漫画家と奥さん子供が殺され、両角が成しえなかった漫画のラストを辺見が完遂するのではないか…と思ってます。
