邦画が得意ではないので他の方と感じ方は違うかもしれませんが、今まで観た邦画で一、ニを争うほどいい作品でした。
大前提として、わたしは格闘技が好きです。
ボクシング🥊は観に行ったことはないけど、総合格闘技の会場には何度か足を運んだことがあるし、女子のプロボクサーに取材をしたこともあります。
だから、格闘技に興味のない人よりは少しだけ知識と関心があり、色んな感覚を飛び越えて、この作品を観ることができました。
監督は完成報告会で「日本一嘘のないボクシング映画です」と語っていたようですが、きっとそうなんだろうと、想像できました。
怪我をして選手生命を絶たれたボクサーが奇跡的に再起するとか、いじめられっ子だった男がプロボクサーになって過去のトラウマを克服するとか、そういう類の話ではありません。
自分と向き合う時間が大半を占める格闘家の心情を、生々しく微細に描いた作品。
30年以上ボクシングと向き合って来た監督だから紡げる、このリアリティなんだろうなぁと。作品から監督の誠実さを感じました。
ちなみに、主要なキャラクターにはモデルがいるそうです。
瓜ちゃんのモデル、どんな人だろう🤔
主人公の松山ケンイチさんが演じた瓜田は、ボクシングはすごく弱いです笑
だけど、とてもデカい人間でした。
東出さんも時生くんも木村文乃さんも、この作品ときちんと向き合われたのだろうなぁと。好感度上がりまくりです。
あー、すごく良かった。
ほんとに良かった!!
こういう邦画だけが、観たいなぁ。
わたしはもういい歳なので、中途半端につくろった話からは何も感じないのです。
今日はこんなに心をぐっと掴まれる作品が観れて、めちゃくちゃ幸せでした。