Dumbo

BLUE/ブルーのDumboのレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
4.0
格闘技は、
自分ですることは絶対にないし、
観るのも苦手…
自分からは一番遠い世界のことを
描いた作品なので、
フィルマをやってなかったら、
絶対に観ていなかったと思います。
きっかけは、皆様の評価が高かったこと。
今回もまた、皆様に感謝です。

こんなふうに、
自分が普通に生きてたら知らない世界のことを
体験することができるのも、
映画の醍醐味ですね!

そしてこの作品は、
格闘技やスポ根ものにありがちな、
弱かった主人公が努力して強くなる…
みたいなストーリーではなくて、
共通点はボクシングだけど、
全く違う立場の3人にスポットを当てていて、
それも新鮮でよかったです。


試合では全然勝てないけど、
ただひたむきにボクシングを愛していて…
そしてボクシングを愛するのと同じように
静かにひとりの女性を愛している…
瓜田(松山ケンイチ)

好きな女の子に
すごい!!と思われたいがために
“ボクシングをやっている風”
に見せるためだけにボクシングを始めた
楢崎(柄本時生)

試合で負けないチャンピオン
でも病気をかかえ、内面は弱い人間
小川(東出昌大)


松山ケンイチがこんなにも素敵な人だったとは!
なんですか…この優しい佇まいは…✨
もうとにかく松山ケンイチ✨笑
観終わった時、
ああ、これは私は、
松山ケンイチを愛でるレビューしか書けない
と思ったくらい…
試合では全然勝てないから弱いけど…
弱いんだけど、すごく強い人…
何を言われても批判されても
優しく微笑む…
こんな人いるのかな?と思ってたら、
ただ一度だけ自分の気持ちを表に出した…
そのシーンはとても切なかった。
愛していても…
むしろ愛しているから
伝えられない自分の気持ち…
ほんとに切ない…


木村文乃ちゃんは女性から見ても
すごく可愛い人!
ホントに可愛くて好きな女優さんです。
その文乃ちゃん…
じゃなくて役では千佳ちゃん、
あなたはなぜ、その人を選んだの⁇
その理由は結局わからなかった…


時折りクスッと笑えるところもあって、
時生君の「シュッ!シュッ!」と
声に出して言うのがツボでした、笑
東出君の「シークワーサーサワー」もね!
これは後に笑ってられない展開に繋がるんですが…
でもコレ普通に言えないですけどね💦


カメラワークが素晴らしくて迫力満点でした‼️
試合のシーンでは
自分が殴られてるみたいで怖かった😱

やっぱり…
息子をはじめ身近な人には
ボクシングはやって欲しくないなぁ…怖い…

ボクシングに詳しい方なら
タイトルのBLUEの意味も
すぐ分かるのでしょうか?
ブルーな気持ちのブルーかと思ったら、
青コーナー(挑戦者)のことなんですね〜



この日一回だけの上映回のお客さんは
私を入れて3人…
女性は私だけ。
いい作品だったのになぁ…

こんなにお客さん少ないのに営業してる
滋賀の映画館が本当に気の毒になりました。




今日も映画館での幸せな一人時間を
ありがとう!!
Dumbo

Dumbo