これはなかなかの作品ですね。
まあ、軽くてフワっとした作品でした。ボクシング映画なのに全体的な雰囲気はわりと明るめで、終わった後に感動したというよりは面白かったと言った感想を持ちました。
おそらく普通にの人は今作を見る前はキャストを見て松山さんと木村さんが出てるので期待をした後にその下に東出の名前があり、他の作品にするかネットフリックスで「ミッドサマー」を見てるか、あるいは最近のゴシップネタを全く知らない人であれば、そのまま見たりするんでしょうね。そういう人にこそヒットしそうな感じです。まあ、東出情勢があまり思わしくないからそういうことになってしまうんでしょうね。仕方がないことです。実際に見て思ったのは東出はどうやら方向転案をした印象です。もう女性には世間的には嫌われてるし自覚もしてるはずです。そこでボクシング映画でカッコつけつつも脇役ながらリアルに苦悩するキャラクターを作品の中で演じようという感じでしょう。まあ、ボクシング映画は大抵見るのは男性ですし、脇役ということもありますしね。監督の力量もあるんでしょう。何か本気を見た気がします。
もちろん見どころはそこだけではないです。松山さんが久々にキャラが真人間だったのは良かったですね。クールであったり暗めの役が多かったり、減量が話題になったり色々やっていますが、今作での演技は本当に素晴らしいです。木村さんは献身的に支える役はいいですね。あと柄本さんは何かが開花した感じです。ボクシングシーンは迫力があってリアルを追求した感じです。ポスターがちょっと暗めで何とも言えない感じだっただけに映画の中身は明るい感じで見て良かった印象です。あと会長役の俳優さんは渋いですね。いい味出しています。まあ、おそらくこの作品が言いたいのは人生常にチャレンジャーで居ようみたいな大抵の人はブルーコーナーにいて赤コーナーを目指してるみたいな印象を受けました。そういう効果は出てた感じです。あとはジムのセットデザインやスパーリンアグのリアルさ本格的な試合シーンなど見どころはいっぱいです。BGMも素敵でした。
最初はどうなるのかと思ったんですが、よくまとまった良い作品でした。願わくば多くの人に見ていただきたいです。
