akihiko810

BLUE/ブルーのakihiko810のレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
3.8
負け続きなのにもかかわらず、ジムに通い続けるボクサー・瓜田。日本チャンピオン目前の後輩・小川と共に練習に励むなか、彼のジムにボクシング素人の楢崎が入会する…。

これは挑戦者たちの物語。つまり一人ではなく、挑戦者「たち」の群像劇である。
「ロッキー」のような負け犬の、スカッとするような一発逆転劇が見れるかと思いきや、この映画で描かれていたのは、挑戦者たちが汗を流す地味な、それでもたしかに力強いチャレンジであった。
はっきり言って、スカッとする派手な内容ではないが、努力とそれにともなう痛み、成長が着実に描かれていて、「おれも頑張ろう」と確実に思える「内に熱を秘める」ような作品であった。
主演の松山ケンイチ、東出昌大よりも、ぺーぺーのルーキー・柄本時生の存在感がでかい。役者陣はいいのを揃えている。
akihiko810

akihiko810