前回悪ふざけレビューの反省を込めて今回は真面目な感想
"タイトルのBLUE/ブルーの意味"
ボクシングを通じて3人の男の葛藤を描いたヒューマン作品
栄光と転落ではない、負けの美学とも違う、ただひたすらに挑戦者であり続けるボクサーを松山ケンイチが演じる
ボクシングを題材にした作品では、ボックス上のスポットライトが印象に残るものが多いがこの作品はそういった演出は一切ない
有名俳優も多数出演しているが、まるでインディーズ作品のよう
そこがまた良い、たまらなくこの作品にマッチしている
序盤はインディーズコメディのような、クスッと笑える場面を散りばめながら静かに始まる
中盤からは人間味に溢れた残酷な内容をまざまざと描写
終盤は、まさにこの作品のタイトルとなっている"挑戦者"を泥臭く描き、栄光や映像の美しさとは異なる"内なる美"をこれでもかと表現している
弱者、非凡、伸びしろ、男3人がそれぞれの敗北に叩きのめされ、それでも挑戦者として前を向く姿はたまらなくカッコいい
泥臭く挑戦者でいたい
派手な演出や内容は一切排除した
"純粋な映画"
この表現が一番しっくりくる作品
オススメ🥊