チャチャのパパ

ジョゼと虎と魚たちのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.8
この日は午後から仕事なので午前中にちょうど掛かってたので鑑賞。後から知ったのだがだいぶ前に日本で実写映画あって、アニメもあるとか。そっちも観なきゃなんないな。

主人公は大学生のイケメン男子と何故か車椅子の女子。ある道路で倒れてる彼女を助ける所から物語は始まる。

彼の方は顔も良く将来も有望で背も高いし、女子にモテモテ。女教授とはセフレの関係だし、大学生の後輩の女子からも慕われ、インターンも決まりそうで何もかも持ってる奴。この辺りがいけすかねぇ!って感情移入できなかったな。

一方の彼女はとにかく謎!脚が不自由で車椅子生活である事。おばあちゃんと暮らしてる事。彼よりも年上だが、仕事はもちろんなく、ボロっちい家で何とか生きてる事。最初分かるのはそれくらい。だから最初に彼が彼女を家に送ったら「ご飯食べてけ」と言われて出された食べ物が怖くて食べらんない。

ところが、彼女は廃品の本をかなりの量読み込んでおり膨大な知識を蓄え、類稀な想像力で独自の世界観があるよう。この辺りのキャラ造形は“アン・シャーリー”の様だ。彼はだんだんと彼女に惹かれて・・・

もちろん原作未読なのだが、あまり詳しくはないが最近の韓国映画はかならず“貧困”が付いて来るような・・・おそらく、それが彼の国では大きな問題なんだろ。大学出ても中々就職できない様だし。本作もその所は描いている。

最後は色々と解釈の余地があるが、「一体何があった?」とは思う。ちょっと魚の件が急なので、タイトルに合わせたのか?とも感じるが良い余韻ではある。

アニメから見よ。