1943年、第二次世界大戦。
ナチスドイツはアルザス人少女アリスとリゼット、その他多くのアルザス人をドイツの労働施設にドイツ人として働かせるため強制的に連れ去った。
アルザス語を話すことも禁じられ、名前も変えられる。
アルザスはまるでおとぎ話に出てくる様な素敵な街。
そんな場所でこんな事が起きていたなんて。
おばあちゃんとなったアリスが身籠った女性が向けるカメラの前で話がはじまる。
2人の少女の目線から映画は進む。
アリスとリゼットは性格が正反対の様な2人。
明るく心優しいリゼットにアリスは少しずつ変わっていく。
そんなリゼットに不幸が続く。
ナチスのドイツ人子供製造所みたいな施設。
産まれた子供は金髪で瞳はブルーやグリーンの様な子供しか認めないというナチスらしい残酷さ。
何度も身籠り出産を経験している女性たちもなんだかおかしくなっている。
しかしナチスの軍人の中にも心優しい人もいた。
きっとたくさんいたんじゃないかと思う。
無理矢理自分を押し込め非道な事をやっていたのか。
もしかしたら耐えきれず逃げ出す者や命を落とす者もいたかもしれない。
ナチスの女性たちに行っていた事が描かれているの観ながら、ふとそんな事を考えていた。
もし、この戦争でドイツ、イタリア、日本が勝っていたら…とか。
今も無くならない戦争。
独裁者がいるかぎり無くならない戦争。
人間は愚かだ。