上半期🦺でました!
全編センスオブワンダーでした。
無性になんだか「人の命がゴミクズ以下な映画」を観たくなる時ってありますよね。ケンタッキーが食べたくなるくらいの周期で来ませんか?本作めちゃめちゃ満たしてくれます。
やっぱり映画で大事なエッセンスは脚本でもなく、キャラクターでもなく、演出だなぁと思います。
脚本とキャラクターは基本的にジョンウィックまんまですし、所謂よくある「舐めてた相手が実はヤバいやつだった系」なのですが、独特のテンポと狂い咲く演出が神。
開始から10分我慢したら、そこから先は面白すぎてエンドロールまで体感2秒でした。ひたすらに大好物過ぎて…とりあえず死ぬほどBTTFのドクがかっこいいので全人類が観るべき作品だと思います。
これハードコアヘンリーの監督やったんですね、やっぱ天才だわ。本作でもQueen流して欲しかったな。
「Queenが作中に流れる映画は傑作」説を推しているのですが、史上最高のDon't Stop Me Nowがハードコアのラストバトルで流れます。
公式予告でもQueen流れるので雰囲気は伝わるかも
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https://youtu.be/opmhlP2JKQU
本作で監督に興味を持たれた方はぜひハードコアもオススメです(三半規管が弱いとひたすら酔うのでご注意を)
以下、性癖をこれでもかとズブズブぶっ刺してきたやつ。
引退して普通の家庭を持っている→猫のネックレスを取り返しにいく→皆殺し、の流れはジョンウィックを全然隠す気無くて最高です(ジョンウィックの脚本家さんが本作も担当)犬じゃ無くて猫を持って帰ってくるところまでセルフオマージュが最高でした。
くそやばすぎる会計士→ザ・コンサルタントかな??
輪状甲状間膜切開(ストローで気道の呼吸を確保するアレ)の手際が良過ぎてあたおかでした。俺が別れた時は生きていた←この返答のサイコパスみヤバい。過去の贖罪で不殺を貫いてるのかと思いきや全然そんなことはなくて、後半は人斬り抜刀斎しまくっててやばかったでござるよ。
トランクから脱出するどころか、一網打尽にする手際が良過ぎてあたおかでした。もしも今後人生でトランクに閉じ込められることがあればこの方法で脱出できると勉強になりました。
ワルサーだ→いやなんとかだ、何このドリフのコント感。銃の種類なんか今はどうでもええやろ感がやばすぎ。
血塗れのICOCA(関東とかだとSuica?)から素性を探索→命の方が大事だ、手を引かせてもらうの漫画みたいな流れ。ハンターハンターのジンっぽさ溢れるunknown感たまらん。
ロシアンマフィアのボスのくそださいダンスが可愛すぎて死ぬ。このボスがなにかとくそやばキャラだったのも、主人公とのバランスが良くて大変に満足でした。死に際はもう勢い良く吹っ飛びすぎて笑うしか無い。板金の盾みたいなのに地雷で吹っ飛ばされるとか、まじでオーバーキル過ぎてやばすぎ。
ほぼ死にかけの侵入者たちをわざわざ綺麗にソファーに並べる→ウィスキー片手に唐突に自分語り→もう死んでて聞いてない→銃でレコードの針を落とす→ルイ・アームストロングの神演出。素晴らしき世界、じゃねーわ!このアイデア頭狂いすぎててほんとネジ外れすぎ頭おかしい。
絶対に子供が観てはいけないホームアローン感最高。あまりにも華麗に皆殺しピタゴラスイッチしていく様はもはやマコーレー・カルキン氏もびっくりです。一気に3人分ヘッドショットするところとか眼福。
ぶっ殺しモード全開のドク。ブランケットにショットガンを隠してるセンスよ。最後のオマケ映像までたまりませんでした。