職場と家を往復するだけの毎日を送る男ハッチは、家族からも軽んじられてうだつが上がらない風情。そんなある日、ハッチ宅に強盗が押し入る。家族に危害を食わられることを恐れて強盗を逃がしたハッチを見て、息子は失望。さらに家族との距離は広がる。しかし、密かに怒りを堪えていたハッチは街へと復讐に向かい……。
スッキリ見られる痛快バイオレンスアクション！謎のおじさんハッチがこれといった説明もなく淡々と大暴れし、次第に事態が取り返しがつかない大事へと発展。っていうか、顔色ひとつ変えずにあらゆる局面に対処していくこのおじさん、何者なの！？とスピード感よく物語が展開していき全く飽きさせない。
暴力シーンも多種多様で楽しめるし、ハッチの父親役を演じるクリストファー・ロイドをはじめとして脇役も生き生き。パッ！パッ！パ！と場面が変わっていくし意外と大勢の人物が登場するが、混乱することなくキレイにまとまっていく。痛そうな描写さえOKならば、誰でも楽しめるエンターテイメント性に富んだ作品だった。
事情を知っているらしい妻となぜあそこまで冷え切っていたのかが謎なので、続編を作るのならばその辺りを描いてほしい。
ただ、英語作品だしアクション映画だし余裕余裕！と思って臨んだら、途中思いっきりロシア語で撃沈。なんの話をしているんだかさっぱりわからなかった。最後の方でハッチが丁寧に説明してくれるくだりでようやくなんとなくわかったが、あそこまで英語以外の言語が出てくるとは……ちょっと予習していけば良かったー！！！
