Maki

Mr.ノーバディのMakiのネタバレレビュー・内容・結末

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原題:Nobody
公開:2021年
鑑賞:U-NEXT(吹替)




▼ ▼ ▼ ネタバレあり ▼ ▼ ▼





ナーメテーター定番!とても面白かった。

監督が『ハードコア・ヘンリー』のイリヤ・ナイシュラーで、脚本が『ジョン・ウィック』シリーズのデレック・コルスタッドとくれば、アクション信頼決定みたいなものだけど『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』で親しんでるボブ・オデンカーク(ハッチ・マンセル=ノーバディ)が期待以上の動きを見せてくれる。自分もズタボロになりながら相手を殲滅するのは『ダイ・ハード』を参考にしたらしい。

従来の同系アクション映画では「普通のおじさんが実は」といっても演じる俳優で「普通のおじさん」に見えない課題があった。でもハッチ・マンセルはほんとにに意外性があるから。またその発動スイッチが愛犬でも家族でも親友でもなく、娘の「猫ちゃんのブレスレットを盗まれたから!しかもほんとは盗まれてなかったし!」ってのが狂ってる。バスの乱闘でも、チンピラをぶちのめすどころか暴走して処刑しようとしてるし。

そもそもハッチと親父と義弟は正義の味方でも弱者の守護者でもなく「また暴れまわりたいなー」のキッカケを待っていただけなので笑うしかない。虫の息の刺客達に過去を語っても毎回最後まで聞いてもらえないのもくだらなくてよい。

その刺客達を火葬するシーン。なんとなく『ミッドサマー』を想い浮かべたら、まさかの『ヘレディタリー』『ミッドサマー』撮影監督パヴェウ・ポゴジェルスキが撮っていたなんて。

隠居老父クリストファー・ロイド(BTTFのドク)。絶対ただ者じゃなさそうだったのが、やはりの活躍と目力。ソードオフ・ショットガンが似合わないのが逆に怖いわ、RZAが異母兄弟設定なのも強引だわ、最後の乱戦は三人無双すぎるわ、もう莫迦負けていいよいいよあれもこれもどんどんヤっちゃって気分。

RZAによる三人まとめてヘッドショットなどまるで「だんご三兄弟」だ。

「指向性対人地雷 M18クレイモア」の使い分けに萌える。この面を敵に向けましょう。テーブルナプキンめくるとクレイモア。透明防御盾(で耐えられるのかな?)に貼り付けて突進クレイモア。それ『Call of Duty』でやりたかったよ。向かってくるクレイモアにマシンガン乱射するボスにもツッコミたい。

続編が観たいなーと想いつつ、ボブ・オデンカーク、こないだドラマ撮影中に心臓発作で救急搬送されていたので、お体に無理なさらずに。
Maki

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