公開されていた時からずっと見たかった作品。結局タイミングが合わなくて見れてなかったけれど、U-NEXTで配信されててやっと見れた。
こういう「冴えない人間が実はめちゃくちゃ強い」系の作品大好き。というか多分みんなこの系統好きじゃないかと思う。
自分は見た事ないけれど「モニタリング」で「おじいちゃんかと思ったら特殊メイクしたプロ選手」シリーズずっとやってるし。
序盤の短いショットで変化のない主人公の日常を表すシーンは最短の手数で「同じ日常を繰り返すだけの生活」をめちゃくちゃテンポ良く表現してる。
テンポの良さは最初から最後まで徹底されていて、終盤の工場での戦闘シーンはテンポの良さの中に1ショット3キルとか張り巡らされた仕掛けのギミックとか痺れるシーンの連続。
主人公の「スイッチが入ったらヤバい奴」感も最高。主人公の素性知っている人が急に蜘蛛の子散らすように居なくなる感じとかも彼のヤバさが強調される。
めちゃくちゃ強いけれどスティーブン・セガールのように無双するという訳でもなく序盤はまあまあやられる。戦いにブランクがあるという表現だと思うけれど、強すぎない感じで良い。
音楽のチョイスも好き。バイオレンスな場面であればあるほど「What a Wonderful World」が活きてくる。
クリストファー・ロイドが出てるけれど80超えての銃撃戦シーンは別の意味でハラハラしちゃった。
「ジョン・ウィック」の脚本家が携わってるが、主人公のキャラクターは「ジョン・ウィック」と何処か対照的に感じる。孤独と家族。犬と猫。