牛猫

撮影現場ではお静かに!の牛猫のレビュー・感想・評価

撮影現場ではお静かに!(2016年製作の映画)
2.8
戦争映画で死体役を演じるエキストラの男性が撮影の合間に女性スタッフと恋に落ちる話。

俳優同士が撮影現場で恋愛に発展するというゴシップはよくあるけど、エキストラと撮影スタッフの恋となると、より生々しさが増すというか、いかにもありそうだと思った。

撮影の邪魔にならないように静かにしないといけない。こういう制約があるとその中で意思疎通を図ろうと躍起になる気持ち、なんとなく分かる。授業中に先生にバレないように友達を表情だけで笑わせようとしたりする感じに似てると思った。
紙コップに名前を書くのも、どれだけ瞬きをせずにいられるかを競うのも微笑ましい。言葉を発せない状況だからこそ積極的になれるということもあるかもしれない。「ラブアクチュアリー」の紙芝居のシーンなんかも、あの状況だったからこそロマンチックさや切なさが増していたような気がする。

あと、改めて映画ってたくさんの人が関わって出来ているんだと思った。
今度から映画やドラマを観るときはエキストラの人にも注目して、彼らの撮影裏のドラマに思いを巡らせるのも悪くないかもしれない。
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