2021年の『クレヨンしんちゃん』劇場映画シリーズ第29作目。
今作のテーマはミステリー！容疑者は8人！全寮制の超エリート校で発生する連続吸ケツ鬼事件に挑む！
マジでどいつも怪しくて、最後まで犯人分からなかった！どのキャラも魅力的で犯人であってほしく無いな〜と思いながら見ていたが、犯人の目的もしっかりあり納得。
本作の魅力はなんといってもカスカベ防衛隊の中でも秀才な風間くん。エリートを目指すからこそ、今の仲間との楽しい時間が永遠でない事を知っている。小学校は別々になる可能性が風間くんは特に高いのだ。いつまでもみんなと一緒にいたい。だからこそ天カス学園の体験入学に全員分応募したのも風間くんだし、高成績を収めてみんなで学園に入ろうと奔走するのも風間くん。その思いとは裏腹に、今を楽しむしんのすけ達とすれ違っていく。こんなの泣けるでしょうが。
やはり良い脚本は設定がしっかりしている。
AIに管理されたエリート排出校。人間の大人は生徒を物理的に監視する為だけに配属され、AIに教育される生徒達。そこに青春という無駄なモノは一切無い。しかし風間くんが本当に夢見るのは、仲間との青春なんだ。最後のバトルはまさに青春一直線！
挫折、葛藤、希望、友情、様々な感情が渦巻く青春を叩きつけられたAIがたどり着く未来とは！？
