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ハウス・オブ・グッチのShoIkomaのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
3.6
 ノンフィクション作品には予習した方がいいものと予備知識ゼロの方がいいものがあると思うけど、今回は予習した方が良かったかもしれない。

 パトリツィア(レディ・ガガ)とマウリツィオ(アダム・ドライバー)を中心としたお家騒動は、恐らくセンセーショナルに報じられ、当時を生きた人々の興味を引いたのだろう。それを知っていれば、その答え合わせとしてライブ感を持って観られたのかなと思う。

 ただ、ファッション史のなかでそれとなく知っていたGUCCIというブランドの歴史、そのビハインドザシーンを見られたことには感慨があった。

 登場人物全員がどこかに後ろ暗さ、企みがあって、実話ならではの複雑な顛末を辿る。どこまでが事実か分からないが、人が変わっていく様は面白くもあり切なくもあった。

 アダム、ガガはもちろん、やっぱりアル・パチーノは巧い。2時間40分の長さを感じさせず、集中できた。
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