まつけん

ハウス・オブ・グッチのまつけんのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
3.7
HOUSE OF GUCCI
2021年アメリカ 159分

実話を元にした映画で、娘の人数や時系列とかが変わっているみたいだけれど、非常に面白かった!

GUCCIブランドは勿論知っているけれど、創業からケリンググループに至るまでを調べたら、なんとまぁ、、事実は小説よりも奇なり。映画もなかなかどろどろだけど、本当はもっとすごいみたいですね。

映画に関して言うと、パトリツィア役のレディガガが本当にもう、、野心溢れる女を見事に演じてた。(このパトリツィア、レディーグッチと呼ばれる人だけど、映画の後の人生も調べると相当なやり手。もしかして経営手腕凄かったんじゃないかな…)

パオロ役のジャレッド・レトは特殊メイクで、本人ここまで悲惨な人じゃなくない?!って可哀想になるくらいの残念なパオロを演じ、ルドルフォ役のジェレミー・アイアンズは渋くて格好いい、アルド役のアル・パチーノはイタリア人の陽気さを表現しつつもグッチを着こなし、マウリツィオ役のアダム・ドライバーはどこか頼りない、パトリツィアに取り込まれたのも頷ける感じを表現してました。ってかすごい豪華だな。

アナ・ウィンターとかカールラガーフェルドとかトムフォードとかがちょこちょこ出て来るのも面白い。(偽物ですが)

滅茶苦茶長い映画ですが、中弛みもせず楽しく観れました!サスペンス感とかない、兎に角グッチ一族に現れたレディガガという異物により崩壊していくストーリーです笑

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お勉強:グッチ一族の歴史。知ってても映画は全然楽しめますがネタバレもあるかも。

グッチ帝国は、初代のグッチオ・グッチが成り上がって作った基盤を三男のデザインセンス抜群のアルドが海外展開などで広げつつ、五男のルドルフォがマーケティングの才能でブランドを確立させていった。(グッチの株は40:50、残り10%は1/3ずつアルドの子ども3名が所持)

アルドは次男のパオロに会社を継がせたけれど、ヤンチャのパオロが中流階級向けのブランド展開も初めて、今まで培ってきた高級ブランド路線がっ!とアルドパパはお怒りになり、パオロをグッチから追放。もう一人ルドルフォの息子、マウリツィオはそのままグッチの株50%を引き継いでいた。

パオロはグッチに戻りたくて、自分の3.3%と共にマウリツィオに協力して父ちゃんをグッチから退任させて、マウリツィオが社長へ。(アルドまた怒ったけどパオロは父ちゃんの脱税容疑を密告して80歳を刑務所送りに!)

そして奥さんのパトリツィアが暴走を始める。
ようやく暴走に耐えられなくなったマウリツィオが別居and離婚調停。

パトリツィア嫌がる。レディーグッチでいたいから。結構な条件をつけてなんとか離婚。
そんな中、元々経営手腕がイマイチだったマウリツィオは自分の株をバーレーンの会社に売っちゃった。

もうレディーグッチじゃ居られないじゃない!だったか分からないけれど、離婚や株のことでイライラの頂点に達したパトリツィアは旦那を…。

ちなみに離婚時の契約で年間1.2億円貰えることになっていて、その支払いはマウリツィオの遺産を相続した娘2人がしなければならない…それは刑務所に入っていた17年間含めて22億にもなっていた。
もちろん嫌がる娘達と母親、裁判で争うも、母親の勝利。パトリツィアは映画でも現実でも強い。
刑務所でもペットを飼うなど特別扱いで、出所後の今も優雅に生活しているんだとか。

ちなみにグッチブランドはトムフォードがデザイナーとして立て直し、以後のデザイナーも素晴らしく(詳しくないけど…)ご存知の通り今なお確固たる地位を築いている。
そしてグッチ一族は誰も会社に残ってません。。