有名ブランド企業を経営する一族が、親族間での闘争の末に没落していく様を描いたドラマ。
豪華なキャストによる裏切りや変心などの人間ドラマに焦点を当てたつくりで、ブランド企業の経営や製品づくりそのものを描くことはあまりしない。確かに迫力も魅力もあるキャストだが、全体的には類型的な物語という印象に留まった印象がある。
キャストは概ね良かったものの、常に存在感が大きくレディ・ガガや、あまりに滑稽味を強調したジャレッド・レトなど、全体的に味付けがとても濃い。
いくつかのロケーション(グッチ本社の前の広場とか)や、イタリア製品(特にパトリツィアの乗っていた赤いフィアット124スパイダーとか)が素晴らしかっただけに、もう少し物作りそのものの面白さも観たかった。