岩嵜修平

バズ・ライトイヤーの岩嵜修平のレビュー・感想・評価

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)
3.4
これは企画段階でダメなのでは…。アンディが観た映画という設定がある以上は、バズの冒険は全て撮影な訳で、カメラマンが居るし危機的な状況も脚本通り。人形が生命を宿すという嘘を更にメタで描いて訳が分からなくなってる。トイストーリー人気に肖ろうとしたディズニーの失策。

最初にクレジットが入るので、最後はアンディが映画館で観るシーンを映して、NG集でもやるのかなと思ったら、まさかの、メタ設定への説明無しで、エンドロール後には次回作への目配せ。ディズニーは、スターウォーズに続いて、ピクサー作品も食い潰して(傑作は上映しないで)いくつもりなんだろうか。

ずっと #トップガンマーヴェリック ×スターウォーズ×ゼログラヴィティが頭に過ったんだけど、「それをアニメでやっても快感ないよ」っていう引用ばかりやってて、折角の最先端の3Dアニメ技術が勿体ないというか、技術と人形であることを活かした表現が観たかった。人形の世界のロボットって何なんだ。

全く気にならなかったシーン(というか、あのカップルが子供を育てるに至るシーンが、本作の個人的ピークだった)だったけど、あれで上映禁止にするの、どうかしてるな。

『バズ・ライトイヤー』同性のキスで14か国上映禁止。ディズニーがLGBTQ 支持を決断した理由 CINRA
岩嵜修平

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