グラスゴー映画祭にて。
辛そうな映画だなぁと予想してたけど、やっぱり辛かった。しかもタハール・ラヒムが酷い目に遭う役で。
グアンタナモ湾収容所で罪に問われることなくして長期にわたる拘留をされたモーリタニア人
モハメドウ・ウルド・サラヒの手記を元にした映画。
「バイス」その他911やビン・ラディン関連が題材になった映画にもちょいちょい出てくる米国の行きすぎた拷問、根拠なき拘束。
疑わしきは云々…という言葉があるけど、ここまでいくともうアメリカの意地というかヤケクソ、あとに引けない、誤りを認められない、そういうおかしなプライドに人権がズタズタにされてるという感じにしか見えない。
実話がベースだし、本人手記が書籍化されたことからもモハメドウがどうなったかは大まかに知ってる人も多いかもしれないが、終盤に語られる後日譚がこれまた愕然。
酷い目にあった人は相当な数で、中には本当に911共謀犯もいたかもしれない。でも無関係な人にとってはそのとばっちりどころではない、あまりに大きすぎるダメージを与えてしまっている。
ジョディ・フォスター演じる弁護士、彼女のような忍耐強く闘ってくれる人がいてよかった。
原作読んでみたいなー。
*この話の流れ、ケビン・ベーコン、クリスチャン・スレーターの「告発」を思い出す(あちらはアルカトラズ)