くう

モーリタニアン 黒塗りの記録のくうのレビュー・感想・評価

3.9
同族・同組織を悪と見なしたら、とことん疑い、誰かに責任取らせないと収まらないからと無実の人間を監禁・拷問・自白強要…。

9.11後、裁判もなく10年以上も監禁された実在のモハメドゥ・スラヒを描くストーリー。まさに大国黒塗りの歴史 。

一度疑われてハメられたら逃げ場はなく、自由と尊厳を奪われて、作られた台本で偽の自白をさせられ、死に追いやられる。何と恐ろしい。

人権派の弁護士が守りたかったのは「やったか。やらないか。」ではなく、誰でも正しく裁かれる権利を守る事。

やられたことは酷いことだが、国家ぐるみで復讐を遂行することの恐ろしさについて考えさせられる。

老けてなおカッコいいジョディ・フォスターと、正義の在り方について悩むカンバーバッチさんの対峙が見物。