ポカリ

モーリタニアン 黒塗りの記録のポカリのレビュー・感想・評価

3.0
ベネディクト・カンバーバッチ目当てで鑑賞。
予告から、実際にあった裁判の様子をメインに取り上げた話かと思い込んでいたが全然違った…。9.11に関与した疑いで長い間起訴されることもないまま、不当に拘束されていた主人公の自叙伝を元にした話なので、裁判のシーンよりも留置場における主人公目線のシーンの方が遥かに多く、息苦しい展開が続いた印象。

原作の自叙伝や実際の出来事を知らないと展開が読めない&前半は台詞少なめなのもあって、主人公の表情や態度からこちらが色々考察しないといけないので少々ダレたが、ラスト40分ほどの怒濤の追い上げがすごい。

拘束された主人公に対する、もはや拷問と言っても過言ではない尋問の様子も観ていてかなり辛かったが、9.11の真相を追いかけて、隠された陰謀や真相に近づいていくごとに中佐や弁護士たちが苦悩する姿にも胸が痛んだ。
ポカリ

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