実話ベースの作品ですが、これが本当に実話だとしたら恐ろしいですね。
テロは許してはなりません。テロを憎む心は常に育てるべきだと思います。そしてテロの首謀者には当然の報いを!でも国家の体裁の為に無理やりテロリストに仕立て上げられ、引っ込みがつかなくなった国家が無理に処刑しようとした無実の人が居たとしたら?
9.11同時多発テロを実行したアルカーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンはアメリカによって殺害されました。テロの首謀者に制裁を加えるのは良いです。でもこの作品を見て色んな疑問が湧きました。
暗殺されたのは本当にビン・ラーディンだったのか?そもそも本当にビン・ラーディンは同時多発テロを指示したのか?もっと言えばアルカイダは何のためにアメリカを攻撃したのか?
そして何より恐ろしいのが、何の証拠もなしに一人の男を拘禁し続け、拷問をあたえ、彼が書いた手記が意味をなさないくらい黒く塗りつぶされていた事。何のために塗りつぶされたのか?嘘の部分を塗りつぶすのではなく、国家の都合が悪くなる可能性がある部分を塗りつぶしていた事。つまり真実など無視なのです。
アメリカの闇をまざまざと見せられましたが、この闇はアメリカだけのものだろうか?日本にはないのか?あってはならないけど、多分ある気がします。
唯一の救いはアメリカの闇を描いたこの作品をアメリカが作ったと言う事でしょうね。
この作品を観てアメリカを憎むのではなく、人間の心に巣食う闇を憎む人がたくさん増えてくれることを願います。
キャストやスタッフにふれる余裕がなくてすみません。もうこの作品を観ただけでヘトヘトです。