マオ

モーリタニアン 黒塗りの記録のマオのレビュー・感想・評価

4.1
多分誰でもよかった。
国民が納得できる外見、国籍、宗教、ストーリーさえあれば。

先進国?の中で人権問題一番酷いのが日本だと思ってた。それがちょっと怯んだ。
当時のアメリカは911関連のこととなると感情的で国の空気が同じ方向に向いてて国もそれに応えねばならない使命感があったのではないだろうか。
拷問は想像を超えるものでよく生きてたというかよく狂わずに戻ってきたことを讃えたい。
ただ、法の元、どんな酷いことをしたって記録に残す。非人間的だろうが正確に残す。制限はあるけどそれを見ることができる人がいる。素晴らしいことだと思う。

拷問による自供は無効なはず。
周りから冷ややかな視線を浴びようとも自分の信念を貫いたスチュアート中佐。真実を知り大きく動くナンシー。
大きな怨念のような空気の中、真っ向から正しいと思う道をいく。
こんな人たちがいてくれることが救いだ。

裁判には勝つものの拘束されたまま、なぜアメリカは釈放できなかったのだろう。

このような映画が作れる国を尊敬する。(BBCだけど)
マオ

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