イラク戦争の裏で、アメリカがキューバのグアンタナモ収容所で行っていた近代国家ではありえないほどの、おぞましい行為を、収容されていたモーリタニア人の手記を元に、ベネディクト・カンバーバッチがプロデュース(出演も)して、映像化した作品。
素晴らしかったです。
政府に不都合になる情報を請求すると、黒塗りで出してくるのは日本もアメリカも同じなのですね・・(まぁ、日本はさらに改ざんと隠蔽までやらかすから、どーしようも無いんだけど・・)
最後には作品のモデルになった実際の人物も登場して、現在の状況が流れるのは素晴らしかったです。
あれほど壮絶な体験をしながらも、自由の喜びを噛み締めて笑顔を見せる姿にはなんだかホッとしました。
グアンタナモの収容者の弁護に奔走する主人公に対して、911テロの遺族が罵声を浴びせる姿を見ると、テロを政治利用して、無意味な戦争を引き起こし、国民の間に多くの分断を産んでしまった、ブッシュ&ラムズフェルドのコンビは、本当に罪が重いですね・・
こういう時代だからこそ、このテーマの作品が作られるのは、大きな意味があると思いました。