9.11のテロ後モーリタニアに生まれのモハメドゥ(タハール・ラヒム)はテロの首謀者の1人とアメリカに疑われ、拘禁、拷問を14年に渡って受け続けた。
本人の手記を基に作られた実話。
高学歴のアラブ人であり、かつてアフガニスタンでアルカイダから戦闘訓練を受けた過去があったことなどが疑われた理由だが罪状はなく国防長官がひそかに承認した「特殊尋問計画」という不当な拷問にあい、“自白”をしていた事実が明らかになる。
その拷問は暴行、水責め、大量に食べることを強要される、同じ姿勢を何日間も取らされる、性的暴行や、母親への殺害・強姦予告など、目を覆ってしまうものばかり。
どうしてあんなことができるのか…。
モハメドゥを助けようと奮闘する弁護士ナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)と、彼を死刑にすべく検事として二人に対峙する米軍のスチュアート・カウチ(ベネディクト・カンバーバッチ)。二人を観たくてこの映画を観たけれど、タハール・ラヒムに圧倒された。
9.11のテロで多くの人が犠牲になった裏で780人もの人が南西アジアや中東、アフリカから連行され拷問を受けたという事実。
最後に登場したご本人は穏やかで明るい人だったけれど、彼はまだPTSDに苦しんでいるそう。