ルミエール

モーリタニアン 黒塗りの記録のルミエールのレビュー・感想・評価

3.6
お久しぶり(私的には)のジョディ・フォスターとベネディクト・カンパーバッチの共演を見たくて。ジョディ・フォスターはすっかり熟年になっていたが、格好いいこと!吸い込まれるような青い瞳は健在。イギリス人のカンパーバッチがアメリカ人(しかも軍の上層)を演じるのも興味深かった。ふたりの絡みは思ったより少なかったが、やはり良かった!互いへのリスペクトと警戒心が交差する会話シーンはいつまでも見ていたい。
それに対して、テロ容疑者としてアメリカ政府に捕まったモマメドゥの苛酷な独房、残酷な拷問は見るに堪えない。彼はそれに負けず、時にはユーモアも交え友だち作りも。留学の成果なのか、何カ国も操りアメリカ文化も理解するコスモポリタン的な姿に心打たれる。善き人とのめぐり合わせと、本人の強い意志で勝ち取った自由に乾杯!