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竜とそばかすの姫のcanaのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.2
細田守映画は最初の3部作推しです。

バケモノの子で期待を上げすぎ、未来のミライでは下げすぎたので、
今回は評価含めた事前情報を一才入れずフラットな状態でIMAXにて鑑賞。

サマーウォーズを思わせる冒頭の〝U〟の世界説明はテンション上がったし、映像と音楽はとにかく素晴らしかった!
IMAXで観た甲斐がある美しさ・繊細さ。
全シーン見せ場です!と言わんばかりの迫力のある演出。
映画館慣れしてない人ほど、観終わった後に『すごい映画観た!』みたいな感覚にはなると思う。

しかし……
私はストーリーにまったく心が動かされなかった…
『登場人物たちがなぜその行動をとるのか?の動機付け』がなさすぎていちいちwhy?が浮かんでしまう。

つくりたいシーンを先に決めて、あとからそれらを都合よく繋げたような印象が終始拭えなかった。
映像がすごいから気づかれにくいかもしれないけどストーリー部分は正直かなり薄っぺらい。
たぶん小説版とかで読んだら微妙な気がする。

一人で乗り込むほど竜に惹かれた理由は?(あの時点ではまだライブを妨害されただけだったはず)
オマージュというよりねずみの国に怒られないか…?と心配になるくらい瓜二つのあのシーン。
晩餐会でもないのになぜ踊る必要が…?
すずが美女と野獣と千と千尋オタだったということでおけ?🙂
10年以上歌えてないのにバレる要素ある…?
覚悟の歌のシーン自体は良かったけど、
ストーリー的には結局あんまり意味なかった…?よね…?

ところどころ過去作のセルフオマージュっぽいとこもあったけど、必要性を感じなかった。

良かったのは友人3人!
とくにルカちゃんたちの駅でのシーンはよかった。
あそこが一番よかった!!(え

期待しすぎないように、と頭では思いつつ、心のどこかで『おれたちの細田守が帰ってきた!』と言えるのを期待していたのかもしれない…
次回作の脚本は奥寺佐渡子さんに戻ってきてほしいです(切実)
cana

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