くう

竜とそばかすの姫のくうのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.2
仮想世界は冒頭からサマウォのOZを思い出す。(アズだけど)

目まぐるしい光の空間、歌が人の心を捉える表現、素晴らしい。Belleのルックスが本当に好きで、フォローしたくなる。

SNSの内側は夢の世界。…というだけではない描き方は現代への警告かな。

対して、現実社会の解決方法には若干モヤる……

あそこまで広げたのだから、その場所の事はその場所の人たちが解決してくれても良かったのでは……。

色々言われているけれど、声優俳優さんたちには満足すぎた。成田凌、いつ何に出ていても声、いいな。

他のユーザーの感想・評価

tetsy

tetsyの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

Uの世界は映画館映えする臨場感。
曲と映像がすごく好き。
薔薇、ベル、お城、で3割くらいは美女と野獣だった
ふうか

ふうかの感想・評価

3.5
何かと話題やから観に行ってきました!

自分の悪いところなんやけど
その感情になった理由とか経緯とかの
描写が足りひんのが気になってしまうし
ほぼ手掛かりなしやのに道でばったり
偶然会えちゃうのとかも気になる。

良かった!って思うところは
しのぶくんがとにかくかっこいいのと
るかちゃんがいい子でホッとしたのと
お父さんセリフは少なくても役所広司なのと
すずが歌うところで、まるでわたしたちも
その場のオーディエンスとして
居るかのような没入体験ができたこと!

映像と歌声が素晴らしかったので
映画館で観れて良かったです。
miriam

miriamの感想・評価

3.3
えと、うんと、情報過多😂

バーチャルの世界
現実の世界
ロマンス
社会問題

見るものや考える事がありすぎて感情の落とし所を見失ってエンドロールを迎えてしまった…笑

えっと…もっかい観てもいいですか?🥺
NeD

NeDの感想・評価

3.6
メインはミュージカルと考えて、ストーリーはおまけ程度に観るのがよさそう。
序盤から中盤にかけてところどころ伏線っぽいのがありますが大体回収されません。
話の繋がりはあって、個人的に未来のミライよりはだいぶ楽しめました。

メインのミュージカルは冒頭から盛り上げる演出もありつつ、場面場面にあわせた歌があちこちに散りばめられておりとても見応え聴き応えがありました。
何より主演の中村さんの声がホント綺麗。
是非映画館で観たい作品だと思いました!
ヤマネ

ヤマネの感想・評価

3.6
映画館で観ることが出来て良かったと思います。それは間違いありません。
しかし、観賞後にモヤモヤした気持ちが残る、そんな映画でした。
最近の細田作品は毎回そんな感じです。

オープニングは鳥肌たちました。
歌唱力というか、歌の凄さを感じられないと、そもそもこの映画は成立しないと思うのですが、主役の方は素晴らしかったです。

仮想空間と現実の対比、みたいなテーマは細田作品には毎回のように出てきますが、今作は非常にスケールが小さくて物語としてチグハグな印象を受けました。
50億人がいる感じがまったくしないし、主人公たち以外はモブです。
竜の正体も分かったところで驚きもないし、辛い境遇だとは思うけど、あれだけの超現実的な仮想空間を騒がせる存在だとは思えなかった。
Uの設定を広げてすぎてしまって、テーマがボヤけてしまった印象を受けました。

主人公が会いに行きますが、兄弟のその後が描かれるわけでもなく、主人公は自分だけスッキリとした顔で前向きになっているのも、なんだかモヤモヤしました。結局は自分自身のために行動していたように感じてしまいました。

最近の細田作品は、主人公がわりと偏った倫理観によって行動して、結果的に自己完結してしまうものが多い気がします。
それが細田さんの作風もあって、爽やかに感動的に描かれていることに違和感を感じてしまいます。このへんは好みだとも思いますが。

大変な癖があったり、偏った価値観を描いていたとしても、なんだか人間の持つ普遍性や高尚さを感じさせる宮崎駿、高畑勲の作品って凄いんだなと改めて感じました。

色々と書きましたが、
アニメーション映画としては大きなスクリーンで見る価値はあると思える作品ではありました。
R

Rの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー展開が製作者都合すぎて、全く付いていけず。
この映画のテーマも伝えたいこともいまいち分からなくて、どう捉えたら良いのか困惑した。
助けてくれない大人を批判してたけど、綺麗事で終わらせたこの映画がそれそのものじゃねーか、と思わず突っ込んでしまった。

竜とベルと自警団の関係を知らない一般人が、歌聞いて突然泣き始めたのも謎!
てか自警団が無制限に他人の個人情報晒せるって、設定むちゃくちゃすぎるわ。竜叩く前にそっちだろ。
アン

アンの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

良い話。だけど面白くない。

宮崎駿監督のようになりたいのかわからないが、脚本は別のプロに任せた方がいい。

主人公の心の傷を無理やり作る必要ないし、序盤に説明まとめました!という構成もイマイチ。

時かけやサマーウォーズは物語が進んでいく中でどんどんドライブかかって面白くなっていくけど、今作では盛り上がり皆無。

あの夏を超えるって触れ込みだけど、全然超えてません。

ところどころ時かけとサマーウォーズに似た場面があるけど、似た場面出しとけば喜ぶと思ってないですよね?
偶然似たような描写になったらそれはそれで問題。

おおかみこどもの雨と雪以降、興行的に成功してるのかもしれないけど、個人的には4作続けて期待下回ってるので、もう観に行くことはないかも。
竜どん

竜どんの感想・評価

3.0
音楽―ベル役中村佳穂の歌声は正に鳥肌モノで心が震える程。圧巻の映像演出もさることながらライブシーンだけで涙が出てきたコトに自分で驚いた。音楽は時にそれだけで全てを超えるのだ。

…が、物語はいまふたつイヤみっつ。メッセージが漠然とし過ぎていて登場人物達にも全くと言っていい程感情移入出来なかった。
ベルと竜の邂逅が唐突。ネット上の仮想空間という匿名性の高い世界性を差し引いても人間ドラマが希薄過ぎるので、主人公たるベルと竜がお互いを意識するに足る理由が見つけられない。現実世界と仮想世界の隔たりを以ってして人間の心の成長を描こうとしたのかもしれないが、すずの亡き母親への想い・歌うコトへの葛藤・父親との距離・級友とのつきあいの息苦しさ・幼馴染との関係など〈U〉の世界に繋げられる筈の近い距離における現実問題を外して、あえて全く関わりの無かった竜に焦点を合わせた理由が分からない。
竜が一方的に悪者になる点も???ネット社会が他者に不寛容でリンチに似た事態が容易に発生するのは事実だが、それにしても対戦相手をボコった位で50億のアカウントが一人を集中攻撃に至る程のことではないし、その独りよがりな正義に賛同する程皆が皆品行方正ともとても思えない。いやジャスティンさんの方がどう見ても悪役だろ。
数だけは無駄に多い傍観者を決め込む脇役の存在も✕。ルカちゃんやカミシンがすずに好意を持って近づいてきた意味はほぼ無いし、コーラスおば様五人組も車運転以外活躍無し。最後にいいトコだけ持ってったしのぶくんの立ち位置って?現実で培った人間関係が〈U〉の中にまるで反映されないのが不可解。
要するに全てに於いて「必然性」が薄いのだ。
ベタな展開が良い訳では決してないが、2つの世界を繋ぐ当然描かれるべき(描いて欲しい)要素が皆無なせいで、現実仮想両世界共に観客としては空虚(ポカ〜ン)なモノに成り下がってしまったカナ。

酷評に近いレビューになってしまったが、冒頭に述べた様に映像と音楽は特筆に値する出来栄えなのだ。ラストのライブシーンに至っては数多の「As」に並んで滂沱と落涙した。
感動する程に映像と音楽には引き込まれたのに、それに見合うドラマに落とし込めていないのが歯痒い。五感に訴えるこれだけのパフォーマンスには中々お目にはかかれないと思う。「勿体無いなぁ」ってのが本作への率直な感想。
正直細田監督は鑑賞を重ねる毎に評価が下がっているのだが、今作は氏のまだ見ぬポテンシャルがほんの少し垣間見えた気がするのでもう一声次作に期待。
まつい

まついの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

曲や絵は綺麗だった
だけどそれってMV的良さでしかないよね...と強く感じた作品

深掘りしてほしかった部分が残ってるのに、色々登場人物の無駄なエピソードが多すぎた。

竜が嫌われてる理由もいまいち分からないし、ジャスティスもちらっと思想ぽいもの(バーチャルには警察がいないうんぬん)出しっぱなし、兄弟助けた後もどうなったのか全く分からず、もやもや...
せめて最後にUの世界で2人+天使が仲良くしているシーンとか入れたらもう少し違ったかも
そういう意味ではサマーウォーズの方が「リアルの絆」ってテーマがはっきりしていて、まとまってたと思う

他の方の感想にあったけど、脚本別の人も入れた方がいいんじゃないかな...

このレビューはネタバレを含みます

明確な美女と野獣オマージュ(トンデモインターネットU世界)vs細田守式リアリティ
夢およびバーチャル世界の持つリアルへの訴求力をもっと見せてほしかった
ラストのオフ会シーンはもっとネットの力でやってもよかったんじゃない?やりたいことはわかるんだけど、ネットとリアルを明確に線引する時代ではないし、それを理解した上でのバーチャル世界描写だったと思うから、もう少し考えても良かったんじゃないかなと思いました

あとは過去作へのオマージュが何点か見れてよかったです。
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くうさんが書いた他の作品のレビュー

零落(2023年製作の映画)

3.5

趣里さん、伊藤 蘭さんによく似ているって、今回初めて思った。

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3.9

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それにし
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